...一層資産家の彼の父を頑なにしたので...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...つまり頑な大衆は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...まるで頑なな人嫌いのように...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こうして気もなげに肘をつく自分の後姿が無限に頑なに見えることを望んだ...
戸田豊子 「歩む」
...生来頑な私の、妻への愛情が私は私なりに、こんなにも精一杯に開花出来たというのも、その自信のゆえではなかったろうか...
外村繁 「夢幻泡影」
...父に似た頑ななところを...
直木三十五 「南国太平記」
...哀れの孫と頑なの翁と唯二人...
一葉 「暗夜」
...彼の頑なゝ心は石のやうに武張つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...今迄通りの頑なを保持して動かない母親を彼は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」周子は頑なゝ眼つきで...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...何ぞ夫れ堅にして頑なるや...
正岡子規 「東西南北序」
...一しきり笑いがしずまるとお関は又元の頑なな顔の表情に立ち返って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...どこか頑なに背を反らした姿勢の...
山川方夫 「昼の花火」
...頑なな……ただひとつ...
山本周五郎 「竹柏記」
...沖に殴りかかろうとする頑な二三の顔が窓からこちらへ顔を突き出し...
横光利一 「旅愁」
...頑なほど不思議と意志を見せぬ矢代のこととて...
横光利一 「旅愁」
...まだ頑な勝気だけが眼に見えて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...その手を、十手で、二つ三つなぐりつけると、さすが、強頑な唖も、手を離して、逃げかけた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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