...預かり物を葉子に渡して...
有島武郎 「或る女」
...師匠の預かり物の番をしているので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それが心配だ」「預かり物を食う奴があるものか」「どうだかわかりゃしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か預かり物の一件...
中里介山 「大菩薩峠」
...花は預かり物だから上げられませんと断わったそうである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「このお屋敷じゃあ預かり物もするのか」「なあにそんなんじゃあねえ」燗酒を湯呑でぐっと呷(あお)って...
山本周五郎 「風流太平記」
...お預かり物を、どうの、こうのと言うのではございません」「じゃ、いつ頃見えるのかね、その広東服の娘さんは」「晩には、きっと、見えましょう」黒眼鏡は、店じゅうの時計の時間を見くらべて、「それでは、もういちど、晩に来よう」「ご足労でございました」「値だんは折り合うから、なるべく、買い取ってくれたまえ」「はい」店先を出て行くと、男は、中折帽のやまへ手をやりながら、往来を見わたして、向うの角に見えた豆菊と芸妓(おんな)の方へ、大股にあるき出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...預かり物の二品を...
吉川英治 「松のや露八」
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