...須臾の間に彼女は去ってしまった...
...彼の顔には須臾の表情の変化が見られた...
...仕事中は、須臾の暇もないほど忙しい...
...風景が変わる須臾のうちに、列車はかなりのスピードで走っていた...
...緊急時には、須臾の遅延も許されない...
...須臾(とき)の際(ま)に官軍(みいくさ)敗績(やぶ)れぬ...
芥川龍之介 「金将軍」
......
李箱 「ひげ――」
...須臾(しゅゆ)のまに大方の提灯を吹き飛ばし...
泉鏡花 「凱旋祭」
...我が生の須臾なるを嘆ずることをやめよ...
大町桂月 「北總の十六島」
...須臾(しゅゆ)にして...
太宰治 「愛と美について」
...亥の二点大地俄に震ふこと甚しく須臾にして大厦高牆を顛倒し倉廩を破壊せしめ...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...自己の天職が見ることと感ずる事と而して其れを報告するにあることを須臾(しゅゆ)も忘れ得なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あゝ朝日!爾(なんじ)の無限大を以てして一滴(いってき)の露に宿るを厭わぬ爾朝日!須臾(しゅゆ)の命(いのち)を小枝(さえだ)に托するはかない水の一雫(ひとしずく)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...須臾(しゅゆ)のうちに白い一点になり...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...須臾(しばらく)して奮い躍りて人を搏(う)つ...
南方熊楠 「十二支考」
...不断首を截(き)られるとまた首が生え須臾の間に頸が大海に満つその苦しみ言うべからず...
南方熊楠 「十二支考」
...須臾(しゅゆ)にしてまた活く〉(『本草綱目』五一)てふ記載に合い...
南方熊楠 「十二支考」
...一面に火気たちて須臾(しゅゆ)に消ゆる...
武者金吉 「地震なまず」
...(中略)須臾大人至堀子之邸舎」と書いてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...須臾(しゅゆ)もこれを忘れることが出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...須臾(たちまち)にして長聯(ちょうれん)の銀屏(ぎんぺい)と化して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...須臾(しゆゆ)にして異様な莫斯綸(もすりん)友染と天草言葉とが我(わが)船に満ちた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...日かずといっても須臾(しゅゆ)のまに...
吉川英治 「私本太平記」
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