...この小さな虫に順調な安眠を与えようとはしないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...病状は順調な経過を辿(たど)り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御機嫌よう! あなたが今日(きょう)命拾いをされたのはこれから順調な幸福な生涯を送られるためであるようにと思いますよ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...気候順調ならねど本年は幸にして腹痛なし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ともかくも順調な歩みをもって...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会報告」
...そんな風な予想からあの雑誌の順調な発展を祈らないではいられませんでした...
原民喜 「ある手紙」
...麻雀の中に自分の運命を見つめてるやうな気持だから勝ってると順調な運命が実に嬉しく昂奮するのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...事務所や生活は順調なようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...全ては順調なように見えたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...順調な気持に直して帰してやり度い――そんな気がした...
牧野信一 「公園へ行く道」
...「伊太利ものは?」極めて順調な...
牧野信一 「失題」
...何んなに此方が夢中になつて攻め寄せて行つても敵のフラツペは風をはらんだ海賊船のやうに益々順調な逆効果をあげ...
牧野信一 「読書と生活」
...)――フイゴのやうに順調な寝息をたてゝ眠つてゐた...
牧野信一 「貧しき日録」
...私の順調な恢復の模様を知って頂いているわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...順調ながら、やはりいろいろとあって、会社長になっているYが、自動車自分でかりて儲けたいのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こちらはひどかった割に順調な恢復だそうですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けれど、こういう順調な、そして隆運の日が巡って来ても、彼には、どこか虚無的な影が拭いきれていなかった...
吉川英治 「平の将門」
...自己の順調なときには誰にせよ寛容のあるものだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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