...順良なるものである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...しかるに順良の人民すなわち憲法を履んで出てくる請願人を兇徒嘯集という名をもって獄にぶちこませ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...狼でさえも――いわんや動物のうちの最も順良なる牛が...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分はもっとも順良なまたもっとも励精な人間であったなと云う自信が伴(ともな)ってくる...
夏目漱石 「坑夫」
...順良なる生徒を使嗾(しそう)してこの騒動(そうどう)を喚起(かんき)せるのみならず...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...したがって橋本は実に順良な道伴(みちづれ)を得た訳で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...順良な彼の天性は次第に表面から落ち込んで行った...
夏目漱石 「道草」
...お糸のように順良な女は...
「予の描かんと欲する作品」
...順良の生徒を養育して...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...順良の極度より詭激の極度に移るその有様は...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...人を順良にせんとするの方便は...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...又近くは今の伊太利の皇后「マガリタ」は夙に賢明順良の名あり...
福沢諭吉 「帝室論」
...順良な、素直な老いた母は、我子等の育い立ちを如何ほど心待って居る事であろう...
宮本百合子 「大いなるもの」
...単に順良な・生れつき放蕩や不徳がきらいな・天性をいだいていることに較べたら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本人式の順良さと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極めてヒステリックな婦人又は極めて順良な女性には又特にこのような点に敏感なのが多いようであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...初太郎はその父とは打つて變つた靜かな順良な少年で...
若山牧水 「古い村」
...そこで土民はスペイン王の順良な人民として受け入れられた...
和辻哲郎 「鎖国」
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