...六部順礼など遠く来(きた)りて賽(さい)すとて...
泉鏡花 「一景話題」
...同じような順礼が続いたが...
海野十三 「深夜の市長」
...およばずながらわれらも順礼の腰をれを申さん...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あの順礼の菅笠(すげがさ)になんと書いてありますか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...阿波鳴門順礼歌(あはのなるとじゅんれいうた)ふる里(さと)をはる/″\こヽに紀三井寺(きみいでら)花(はな)の都(みやこ)も近(ちか)くなるらん「お鶴(つる)は死(しな)ないんですねえ...
竹久夢二 「桜さく島」
...順礼や修験者に姿を窶(やつ)して何処迄もと輿(こし)の跡を慕った者が多かったけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それじゃあなたも順礼の支度をなすったらどう」と...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...要は二人の順礼姿と袂(たもと)を分つことになった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いい夫婦(めおと)づれの順礼のようではないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...順礼という者は行方知れずになった親兄弟や何かを尋ねて...
二葉亭四迷 「平凡」
...幾里の登り阪を草鞋(わらじ)のあら緒にくわれて見知らぬ順礼の介抱に他生(たしょう)の縁を感じ馬子に叱られ駕籠舁(かごかき)に嘲(あざけ)られながらぶらりぶらりと急がぬ旅路に白雲を踏み草花を摘(つ)む...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...順礼が柄杓(ひしゃく)を突出して居ると...
正岡子規 「病牀六尺」
...偶々(たまたま)久吉順礼姿となりて楼門下に来り...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...下の句きるると「何(なん)と」といひて刀を取上げ「順礼に」にてえいと手裏剣を打出し「御報捨」にて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...「順礼に」にて、柄杓を左手にてぬきとり、これに手裏剣を受け止め、下手に廻り「御報捨」にてそを右手へ取直して僅(わずか)にささげ、左手は手洗鉢(ちょうずばち)の縁にかけ、さげすみたる笑にて幕となる...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...田辺湾の名物で只今絶滅した彎珠の数珠に代えて順礼等を紿(あざむ)き売った者がある...
南方熊楠 「十二支考」
...宿のない病人や順礼が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...全国より順礼が集まってくるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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