...同じような順礼が続いたが...
海野十三 「深夜の市長」
...娘(むすめ)をつれて順礼(じゆんれい)にいでけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...順礼(じゆんれい)に五放舎と戯(たはふ)れたる名もおもしろく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あの順礼の菅笠(すげがさ)になんと書いてありますか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...あの名高い順礼歌は誰方(どなた)も御存じでござりましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...現にこの場へ出る浅香の順礼姿と云い...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いい夫婦(めおと)づれの順礼のようではないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いちばん目に止るのは足の方の鴨居(かもい)に笠と簑とを吊して笠には「西方十万億土順礼 西子」と書いてある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...私は十三年前の順礼行には一冊の自著も携えなかったが今度は旅鞄に「新春」と縮刷「死の蔭に」と「順礼紀行」と而して縮刷『みずのたはこと』を入れて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大正九年十一月 著者記みみずのたはこと(百〇五版)著者が順礼紀行の旅から帰って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...向うから順礼の親子が来る...
二葉亭四迷 「平凡」
...偶々(たまたま)久吉順礼姿となりて楼門下に来り...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...下の句きるると「何(なん)と」といひて刀を取上げ「順礼に」にてえいと手裏剣を打出し「御報捨」にて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...「順礼に」にて、柄杓を左手にてぬきとり、これに手裏剣を受け止め、下手に廻り「御報捨」にてそを右手へ取直して僅(わずか)にささげ、左手は手洗鉢(ちょうずばち)の縁にかけ、さげすみたる笑にて幕となる...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...きょうの遺蹟順礼は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ここに」と、十五、六の順礼娘が、「分りましたか」と、側へ駈けてきた...
吉川英治 「無宿人国記」
...……まるで神様が」「いや人間の字だよ」と、縮布屋(ちぢみや)は、笠の裏を返して、読み直しながら、「お前は、そうして順礼姿、わしは、縮布屋の丈八と身なりまで変えて、こうして相手の一角を狙(つ)けているなんていう事は、旅先で、知ってる者はない筈だが? ……」ぽつと、雨が、顔に触った...
吉川英治 「無宿人国記」
...全国より順礼が集まってくるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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