...そして若者を順々に馴染の女のもとに送り届け...
心猿 「荷風翁の發句」
...三人は順々に小皿を取って飲んだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼はそれらを一ツ残さず隅から順々に眺めて行った...
相馬泰三 「六月」
...出発に先立ち北条氏の一族郎党を煩をいとはずひとりひとり順々に別室へお招きになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...食べものゝ上へ順々に鼻を押しつけてやると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...それから他の猿どもを順々に渡してやるという話である...
徳永直 「こんにゃく売り」
...父(ちゝ)も二人(ふたり)を並べて置いて順々に自分で介錯をする気であつた...
夏目漱石 「それから」
...只(たゞ)指(ゆび)の先(さき)で順々に開(あ)けて行(い)く丈であつた...
夏目漱石 「それから」
...一冊づゝ順々に取り上(あ)げて...
夏目漱石 「それから」
...五人の子供のうち三人まで順々に行方(ゆくえ)不明になったには驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最後にはたいた障子から順々に向こうにはたいていくので...
羽仁もと子 「女中訓」
...甲板の下は横墨(よこずみ)と船梁で区切って、舳から順々に、表ノ間、胴ノ間、※(はざま)ノ間、艫ノ間と四つの間に別れ、表ノ間は座敷ともいい、八畳間ぐらいの畳敷で船頭がいる...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...順々に開いて行く鍵になっているのだから...
夢野久作 「暗黒公使」
...ほかの者の耳を順々に引っ張り合った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...まず一ばん小さいのから順々にあやして...
吉川英治 「私本太平記」
...順々に、茶わんを押しいただいて、茶味のうちに浸(ひた)り入ると、客もみな宗易と同じように、この頃にない落着きを取りもどしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...若い人々は順々に出て行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...」「易しいというのは?」「順々に考えてみさえすればいいからです...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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