...もとの書棚へ順々に飛び還(かえ)って行くじゃありませんか...
芥川龍之介 「魔術」
...(かくして順々に繰返し次第に進む...
泉鏡花 「海神別荘」
...そろり/\順々にあたりを見た...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...彼は腹んばいのまま順々にすべての側から...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最後に自分の姓名を順々に大声で報告して...
太宰治 「正義と微笑」
...「ほら、小んまい順々に...
壺井栄 「大根の葉」
...二百個のプレパラートを順々に見て行って百九十何番目かで始めてその存在を認め...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...罪あるものも罪なきも皆順々に懲すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一枚ずつ順々に全部言い当てさせるのである...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...私は一番しまいの頁まで順々に開けて見て...
夏目漱石 「こころ」
...来るにしても駕籠(かご)に揺られて五十三次を順々に越すのだから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...順々に廻つて見ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつを順々に抱へて...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...」泉原はそういって左側の家から順々と見ていったものゝ...
松本泰 「緑衣の女」
...二階の五番四番と順々にきいてゐる聲が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...順々に、茶わんを押しいただいて、茶味のうちに浸(ひた)り入ると、客もみな宗易と同じように、この頃にない落着きを取りもどしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の胸には、紛雑(ふんざつ)した事件が、もつれ糸を整理するように、順々に、解けて行った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...これから順々と重もな故跡を案内しましょうと自分から立ち上った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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