...主人の親父とは頃合いの飲み相手だ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...敵機の投げた光弾が、頃合いの空中で、炸裂(さくれつ)したのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...男湯の方は前述の通り、井神陽吉と他に四人、で、頃合いを計って、彼は男湯の電気風呂に高電圧を加えた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...丁度頃合いの間隔を保って互に入れ違いになっているのだ」「ほほう」私は帆村の熱心さに駭かされた...
海野十三 「獏鸚」
...それぞれのけだものに頃合いの大きさに切ったり...
海野十三 「爬虫館事件」
...さました湯を頃合いと見て...
高見順 「いやな感じ」
...そうして置いて、頃合いを計って、府下大井町へ出掛けるのは、呑み友達の家が終点ではあるが、酒よりも先(ま)ず床屋の看板が、果して訂正されているか否かを確かめるのが楽しみなのである...
辰野九紫 「青バスの女」
...お松とは年の頃合いは同じくらいでありましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...頃合いを見計(みはから)っていたのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...面会の終わる頃合いですよと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ぎんが買い出しに来る頃合いをみて「本日は負からずデー」と張紙などして...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...グツグツ煮えはじめた頃合いを見はからって土鍋の真ん中へ梅干を落して...
矢田津世子 「茶粥の記」
...彼女は麻酔の醒(さ)める頃合いとか...
夢野久作 「少女地獄」
...頃合いを見計らって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...まずこの辺という頃合いを取って散会を告げる...
吉川英治 「黒田如水」
...頃合いを計って樹上からばらりと投げたのは蜘蛛手取りの縄羂(なわわな)新九郎の頭からかぶせてグッと手繰(たぐ)ったので...
吉川英治 「剣難女難」
...「もうよい頃合い...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれ頃合いを見て...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索