...紅(くれなゐ)の袙(あこめ)を御褒美に頂きました...
芥川龍之介 「地獄變」
...火をかけて頂きたうございまする...
芥川龍之介 「地獄變」
...是非よんで頂きたい...
伊藤野枝 「最近の感想」
...今日こそ愉快にして頂きたいの――ランク 正面から死といふものに睨まれてゐてですか? そして他人の罪惡のために私が苦しまなくちやならない...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...あいたか」「あとは首領にやって頂きます」三名人は精根を使い果してそこへしゃがんでしまった...
海野十三 「暗号の役割」
...よくて安い品を気持よくお客様に買って頂き...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...兜の頂き飾りをなびかした多くのトロイ方の勇将ヘクトルはわたしの武器のもとに仆れた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...御礼に伺わせて頂きます...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...姿はやはり他の二者と瓜二つで、笠を頂き、左手にビク(竹籠のこと、東京辺ではビクと言えば魚を入れる籠のことだが、この辺では竹籠はすべてビクという)を持ち、右手をひろげてあたかも種をまく人の形に見える...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...遂いには山の頂きにまで線をちぢめ...
中村地平 「霧の蕃社」
...頂きにスカーフのような霧をまきつけている辺りの山々やに別れを告げて...
中村地平 「霧の蕃社」
...そんな事を申しては勿體ないことで――いろ/\お目を掛けて頂きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神山の頂きが薄ッすらと白くなったと思うと...
久生十蘭 「湖畔」
...昨夜速達頂きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕五月二十三日十九日づけのお手紙土曜(昨日)頂きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この頃はずっと酒も頂きませんし...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「元禄十三年三月、井伊侯が辞任されて以来、大老に仰せつけられた人のあることを聞かない、柳沢侯は元禄十一年、老中首席に仰せつけられたが、決して大老ではない筈だ、いつ大老に仰せつけられたか、聞きましょう」「それは、そんなことは」来太の喉(のど)がごくっと鳴った、「つまり柳沢侯は、御家門に列せられ、御諱字を頂き、要するに誰でも御大老と」「誰でも、……というのは」「誰でもとは誰でもだ、柳沢美濃守さまが御大老だということは、武鑑などにも記載してあるし、世間一般の常識として」「巷間(こうかん)の板行物や世評を聞いているのではない、改めて申すが、柳沢侯は老中首席であって、大老ではないのだ」来太は歯をくいしばった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...有難く頂きましょう」と...
吉川英治 「三国志」
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