...調子はずれに響いたので...
泉鏡花 「悪獣篇」
...カーライルの影響を示しているところが見られる...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...岩面に草木があっては音波を擾乱(じょうらん)するから反響が充分でなくなる事も多くの物理学生には明らかである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...打てば響くように...
中里介山 「大菩薩峠」
...気候の刺戟が人間の精神的および肉体的の能率にいかに影響するかという有名な彼の刺戟説なのである...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...この迷惑が反響して自分の頭ががんと鳴るのが気味が悪い...
夏目漱石 「虞美人草」
...それよりか向うの御座敷の三味線でも聞いてた方が増しよ」雨は軒に響くというよりもむしろ風に乗せられて...
夏目漱石 「行人」
...このような自由からまたオドラデクの「笑い」が響いてくる...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...こんなによく響く声ではなかった...
久生十蘭 「金狼」
...日昇れど何の響きもなき如し夏の終りの向日葵の花人の漸く老いて好刺戟あれども何の反応も示さなくなつた様子を象徴するものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...我国の取引を拡張するに驚くべき影響を及ぼしているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そうした影響で、私はロマン・ローランの『ベートーヴェン』を読んでこの作家に親しむようになり、その『ミケランジェロ』や『トルストイ』を読み、さらに『ジャン・クリストフ』に手をつけた...
三木清 「読書遍歴」
...十三絃の琴は他の楽器の音の合い間合い間に繊細な響きをもたらすのが特色であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...椎(つち)にて打たるゝ如く響く頭を榻背(たふはい)に持たせ...
森鴎外 「舞姫」
...続いて今一つ別の大音響が起った...
夢野久作 「暗黒公使」
...仮(か)り染(そ)めにも鼻の表現に暗い影響を及ぼすような...
夢野久作 「鼻の表現」
...家中に響いていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その梢の方から松籟の爽やかな響きが伝わってくる...
和辻哲郎 「松風の音」
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