...ただきれぎれの音譜(おんぷ)しか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...例の無気味な音楽は我等の音譜ではどうしても現わし得ない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「ミルキ国の法令できめられた音譜は...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...それはワグネル物の一節を音譜(おんふ)なしで弾くといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...散乱する長調の音譜と...
谷譲次 「踊る地平線」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...きつい音痴で、寮歌をうたふにも、音譜を無視して、黄いろい聲を突拍子に張りあげながら、自分勝手な節をつけて歌つてゐた...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...今のうちにこれらの滅び行く物売りの声を音譜にとるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家(こうずか)に聞かせてやるのは...
寺田寅彦 「物売りの声」
...音譜(おんぷ)の中には聞き覚えのない肉声が高々と響き出した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ただ音譜を讀むだけで滿足してをる...
堀辰雄 「「エル・ハヂ」など」
...音譜の類だ……で...
堀辰雄 「「エル・ハヂ」など」
...音譜箱には五六種の唱歌の巻譜が残つてゐた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...人民の詩は新しい鍵にその楽器をふるわすだろうそしてある種の偶然的な隠された音譜の陰にでなく黙々たる操作と...
槇村浩 「森山啓に」
...音譜はABC(アベセ)より入りくんでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...新らしい音譜をそなえておいてくれることも...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...貴方が音譜をおよみにならないのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...音譜に「音色(ねいろ)」というものが表わせるでしょうか「音色」という弾力を...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...琴の音譜の本を出して大いに當て日本橋の方に引越して開業してゐる店から出版したのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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