...それはワグネル物の一節を音譜(おんふ)なしで弾くといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...音譜と各国語と酒たばこの香(かおり)と芸術的空気を呑吐(どんと)して...
谷譲次 「踊る地平線」
...散乱する長調の音譜と...
谷譲次 「踊る地平線」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...きつい音痴で、寮歌をうたふにも、音譜を無視して、黄いろい聲を突拍子に張りあげながら、自分勝手な節をつけて歌つてゐた...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...音譜(おんぷ)の中には聞き覚えのない肉声が高々と響き出した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...無言で音譜を讀んで...
堀辰雄 「「エル・ハヂ」など」
...これが退屈であらう筈はないのだ)何時何処で聞いても不滅なる音譜を聞くが如く...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...つまらぬ音譜があつたものだ!景色などにあまり心を奪はれた験(ため)しのない僕なのだが...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...人民の詩は新しい鍵にその楽器をふるわすだろうそしてある種の偶然的な隠された音譜の陰にでなく黙々たる操作と...
槇村浩 「森山啓に」
...音譜もないことで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...新らしい音譜をそなえておいてくれることも...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...音譜(おんぷ)のように飛(と)んで行きます...
宮沢賢治 「イーハトーボ農学校の春」
...貴方が音譜をおよみにならないのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...径二寸長さ五寸ばかりの蝋管の音譜を機械の円筒へはめ...
山本笑月 「明治世相百話」
...ところが音譜はみな西洋の唄と音楽ばかりでヤンヤとこない...
山本笑月 「明治世相百話」
...音譜に「音色(ねいろ)」というものが表わせるでしょうか「音色」という弾力を...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...琴の音譜の本を出して大いに當て日本橋の方に引越して開業してゐる店から出版したのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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