...オーケストラでフルートの「音羽」を演奏する...
...「音羽」を聞いたことがある?それは雀の鳴き声だよ...
...彼女は美しい「音羽」のような歌声を持っている...
...「音羽」を弾くときは、指の動きがすごく細かいんだ...
...風の音が笛の「音羽」を奏でるようだった...
...「音羽川せき入れておとす」と云う伊勢の歌が胸に浮かんだ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...東山は白い靄に包まれて清水(きよみず)の塔が音羽(おとわ)山の中腹に夢のようにぼんやりと浮んで見える...
近松秋江 「黒髪」
...竹柴七造竹柴清吉(たけしばせいきち)は黙阿弥(もくあみ)翁の直弟子(じきでし)にて一は成田屋付(づき)一は音羽屋付の狂言方(きょうげんかた)とて重(おも)に団菊(だんきく)両優の狂言幕明(まくあき)幕切(まくぎれ)の木(き)を受持つなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...物干には音羽屋格子(おとわやこうし)や水玉や麻の葉つなぎなど...
永井荷風 「夏の町」
...「音羽屋の方が所作はうまいかしれないが...
中原中也 「我が生活」
...音羽九丁目に唐花屋という小間物屋を出させ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎と一緒に音羽へ行ってみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは音羽の通りに面した紙屋の皆次の店へ入りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...音羽へ泊り込むとしようか」錢形平次がそんな事を言ふのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寅五郎をうんと怨んでいるという音羽(おとわ)の荒物屋利八のその晩の様子と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...音羽座で東武蔵をきゝ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...小石川音羽蓮光寺に喇叭の円太郎を掃墓して...
正岡容 「寄席風流」
...ずっと以前にはその音羽の五丁目で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...登は音羽へでかけていった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...死の舞台の音羽屋より...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「ようがすか、話の眼目は、それからなんで」釘勘は、ここで一だんと力をいれ、「そこでこの滅多にない品物を、どこで手にいれたかというと、あなたもお忘れはありますめえ、音羽の護国寺前、筑波屋いう旅籠の二階で、惜しいことには一足ちがいで、あの晩そちらは、お粂と二挺駕で旅へ夜立ちと出かけたあと、入れちがいにあとの部屋で、ひょいと見つけたのがこのビードロです...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれは起きるが早いか、丁字風呂(ちょうじぶろ)を出て、今日はハッキリとした目的(あて)のあるものの如く、音羽を経て、目白の台へスタスタと上ってゆく...
吉川英治 「江戸三国志」
...宿は例の音羽(おとわ)の筑波屋(つくばや)だ...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索