...オーケストラでフルートの「音羽」を演奏する...
...「音羽」を聞いたことがある?それは雀の鳴き声だよ...
...彼女は美しい「音羽」のような歌声を持っている...
...「音羽」を弾くときは、指の動きがすごく細かいんだ...
...風の音が笛の「音羽」を奏でるようだった...
...ここは一番音羽屋(おとわや)で行きたいね...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...殊に音羽の道路の坂ともつかずに次第々々に高まること...
大町桂月 「豐島ヶ岡」
...七二人の立っている地点から見ると、後ろは逢坂の関から比良、比叡へ続く峯つづき、象ヶ鼻、接心谷、前は音羽山、東山、左へやや遠く伏見の稲荷山、桃山――その間の山科盆地をさまよっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「音羽屋の方が所作はうまいかしれないが...
中原中也 「我が生活」
...馥郁(ふくいく)として音羽十町四方に匂つたと言はれるくらゐ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃評判の音羽の唐花屋(からはなや)へ買物に行つたことはないか」「いゝえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...待ち構えていたように音羽へ下って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「少し果し眼になりやがつたな」「音羽の女殺しの話は聽いたでせう」「聽いたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雜司ヶ谷から音羽へかけての物持で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...英則は元来音羽金助といふ名前だつたのを養子と極ると同時に改名した...
牧野信一 「サクラの花びら」
...「成田屋」「音羽屋」「三河屋」いろいろのことを叫んでお客は熱狂した...
正岡容 「小説 圓朝」
...行列を越して音羽(おとは)の大通を見た...
眞山青果 「茗荷畠」
...帝劇女優の音羽かね子が馭者(ぎょしゃ)アルフィオの女房ローラになって...
三浦環 「お蝶夫人」
...隣のかみさんに水を汲んでやるはまだしも「音羽屋に似て居る」と云はれて「頭のはげた所と顎(あご)の長い所だけ似て居ませう」と云ひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...敬具音羽組と毒づいてあったので...
山下利三郎 「誘拐者」
...音羽五丁目の裏通りへ来ると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「ようがすか、話の眼目は、それからなんで」釘勘は、ここで一だんと力をいれ、「そこでこの滅多にない品物を、どこで手にいれたかというと、あなたもお忘れはありますめえ、音羽の護国寺前、筑波屋いう旅籠の二階で、惜しいことには一足ちがいで、あの晩そちらは、お粂と二挺駕で旅へ夜立ちと出かけたあと、入れちがいにあとの部屋で、ひょいと見つけたのがこのビードロです...
吉川英治 「江戸三国志」
...さげている提燈には――音羽山清水寺(おとわさんきよみずでら)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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