...再び咳とも嗚咽ともつかない音を出す...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...キーッというような音を出すことに成功した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今度の博覧会で白衣観音を出すことにしたから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一つの音を出すにも並大抵のことではないという真剣な芸術論に触れ...
高村光太郎 「美術学校時代」
...太鼓(たいこ)をたたくような音を出すだけだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...また栗の実に小さい穴を穿(うが)って中実を掘出し穴から長い糸を出しその糸の端をもって栗の殼を烈しく振り廻すと音を出すがあれも同理である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...そういう変化にも臨機に適当に順応して自由な弦の運動を助長し一様に平滑によい音を出すためには...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...いかなる人間の耳にも不快な音を出すためではないのである...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...すぐに例のゴロゴロいう音を出すのであったが...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...風の音を出す器械を操縦させてもらったりした...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...面白い音を出す柱時計やぴかぴか光っている道具類や棟梁の大きな銀の煙管なども彼の心を引いた...
豊島与志雄 「少年の死」
...あらゆる警鐘は皆青銅の音を出すものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「数む」それを音を出すと...
中井正一 「言語は生きている」
...唐の岑参(しんしん)の歌、遼東九月蘆葉断つ、遼東の小児蘆管を採る……あの心を取って吹かせてみると、どうやらものにはなりました」「ははあ」「あの子供はあれで一種の革命家ですね、音を出すと、おのずから節調をなすところが不可思議です...
中里介山 「大菩薩峠」
...ダンスや呪文のときに驚かせる音を出す太鼓とガラガラも...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...同じ音を出す金属は見つけてない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...何とも言えない調和した音を出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...呼吸が割れた笛の鳴るような音を出すのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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