...本当の音を出すことが出来るとは信じられぬので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...シロホンをひっかいてかりかりかりと音を出す擬音(ぎおん)係もいるんだ...
海野十三 「骸骨館」
...あんな仄かな音を出すのださうで...
薄田泣菫 「茶立虫」
...一つの音を出すにも並大抵のことではないという真剣な芸術論に触れ...
高村光太郎 「美術学校時代」
...太鼓(たいこ)をたたくような音を出すだけだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...きゅうっきゅうっと小気味の好い音を出す...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...両掌の間の空洞内の空気が振動して音を出すのである...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...また栗の実に小さい穴を穿(うが)って中実を掘出し穴から長い糸を出しその糸の端をもって栗の殼を烈しく振り廻すと音を出すがあれも同理である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...バイオリンの音を出すのでも...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...いかなる人間の耳にも不快な音を出すためではないのである...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...ともかくも音を出すまねをしていたに過ぎなかった...
寺田寅彦 「二十四年前」
...議会の上席を占め白昼いかにもみごとな音を出す雄弁家などの楽隊によって演奏されたのである...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...元来口は音を出すため鼻は空気を吐呑(とどん)するための道具である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ひどくすさまじい音を出すことができる楽器でした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まず嬰ヘ長調の諧音を出すことからはじめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...まわりの葦にひびいて夢の歎きの様な好い音を出す...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...その道具が立てられる最大の音を出すのだもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...呼吸が割れた笛の鳴るような音を出すのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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