...西国大名のごときこれを粉韲(ふんさい)する容易(ようい)のみとて頻(しき)りに勧説(かんせつ)したるものあり...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...若し偶然(ひよつと)して韲物(あへもの)の中に胡桃(くるみ)の殻(から)でも交(まざ)つて居(を)らうなら...
薄田泣菫 「茸の香」
...トルストイがその内部の光景をいつも粉微塵(こなみじん)に粉韲(ふんさい)しながら...
田山録弥 「心の絵」
...作者の心と体とを粉韲(ふんさい)せずには置かない『真』に迫ることの難いのを私は痛感せずには居れない...
田山録弥 「小説新論」
...意と智と情とを完成した魂のために粉韲(ふんさい)せられるのは止むを得ないことだ...
田山録弥 「真剣の強味」
...天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の太平に入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鉄のやうな巌壁が粉韲せらる...
平出修 「逆徒」
...ちょいとした事なら薩摩芋の梅干韲(うめぼしあえ)が結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...薩摩芋の梅干韲(うめぼしあえ)...
村井弦斎 「食道楽」
......
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二階の座敷牢は粉韲(ふんせい)せられて迹(あと)だに留(とど)めなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...外孫韲臼(がいそんさいきゅう)」と八字が書かれてあった...
吉川英治 「三国志」
...韲臼(さいきゆう)は即ち辛きを受ける器で『辞』の字に当ると考えます...
吉川英治 「三国志」
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