...さりながら論語(ろんご)に唾(つ)を吐(は)きて梅暦(むめごよみ)を六韜三略(りくとうさんりやく)とする当世(たうせい)の若檀那(わかだんな)気質(かたぎ)は其(そ)れとは反対(うらはら)にて愈々(いよ/\)頼(たの)もしからず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...これから以後の数年は生活の保障に漸く安心して暫らく官途に韜晦(とうかい)し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...早くから官途を退隠して釣道楽に韜晦していた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「なあんてね」の韜晦(とうかい)の一語がひょいと顔を出さなければならぬ事態に立ちいたり...
太宰治 「狂言の神」
...韜晦(とうかい)する横着も心得ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その教育ぶりがあくまで六韜三略的(りくとうさんりゃくてき)であることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...また自分で自分を韜晦(とうかい)せねばならぬほどの経国の器量を備えているというわけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...韜晦された魂であった...
服部之総 「福沢諭吉」
...堀江の女の韜晦(とうかい)中(昭和四年早春)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...古來凡庸の人と評し來りしは必ず誤なるべく北條氏を憚りて韜晦(たうくわい)せし人かさらずば大器晩成の人なりしかと覺え候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...北条氏を憚(はばか)りて韜晦(とうかい)せし人か...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...六韜(りくとう)の奥義(おうぎ)を究(きわ)められたとか...
吉川英治 「私本太平記」
...これは社会韜晦(とうかい)で...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...石舟斎宗厳の晩年の韜晦(とうかい)も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...上泉伊勢守の門で考案したという韜(とう)という物を使っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...世のなかを韜晦(とうかい)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...『六韜三略(りくとうさんりゃく)』の印行を初めとして...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...敵持つ政右衛門の自己韜晦(とうかい)や...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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