...月白く露深き丘の上に遥(はる)かに印度洋の鞳(とうとう)たる波濤を聞きつつ薪(まき)を組上げて荼毘(だび)に附した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...近く濤聲の鞳たるを聞く...
大町桂月 「鹿島詣」
...激浪の鞳澎湃たるを見て...
高木敏雄 「比較神話学」
...波浪は紫を染めて高らに艫のめぐり鞳(たうたう)として鳴り響く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...420譬へば海の潮流の鞳として岸の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鞳(どうどう)の浪凄(すさ)まじき此処は堺の港まち...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...鞳(どうとう)と流れは飛沫(しぶき)をあげていますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...鞳(とうとう)たる雷神(らいじん)の滝を眼下(がんか)にみた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞳(とうとう)たる滝(たき)の水にうたれて毒(どく)が洗われたためか――あるいは...
吉川英治 「神州天馬侠」
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