...凝り屋だからふつうの鞭じゃおもしろくない...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...革命党は皆ダンビラをひっさげて鋼鉄の鞭...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...九分通り鞭をすてて徒歩(かち)であるくに定(きま)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...正一など皆な其手痛き鞭を受けた人々で...
田山録弥 「明治文学の概観」
...汝今とれ疾(と)き鞭と輝く手綱手の中に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...民団各路連合会では緊急会議を招集して当局(即ち外務当局)を鞭撻すべし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...鞭を一ふり振りあげた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...馬に乗った百姓たちが鞭(むち)を振り上げながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――すべてが終わってから自分はそこに着くようになるかも知れない!」御者は二頭の馬に鞭(むち)を当てていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両手に持っている手綱と鞭とで...
火野葦平 「花と龍」
...鞭が何度も何度も打つたけれども...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...「鞭を止めよ...
横光利一 「日輪」
...斷え間なく大きな魚が鞭のやうな音を立てて甲板へ投げられて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...先へ鞭打って落ちて行く曹操は...
吉川英治 「三国志」
...伊那丸(いなまる)の急変(きゅうへん)に鞭(むち)をはげましてきた小幡民部(こばたみんぶ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞭には西域模様(せいいきもよう)の金銀象嵌(ぞうがん)がちらしてある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして怠けがちな僕の心を鞭つのである...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
...その四十三の鞭というのは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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