...人間はなんでも性根がなくちゃ駄目だぞ」そういって鞭撻してくれた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...手に持つ猟鞭は嵐の中の小枝のようにゆらいでいた...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...恐ろしい苦惱の色が鞭打(むちう)つたやうに顏中を走ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尻込みするのを左右から鞭撻して...
久生十蘭 「無月物語」
...あえて遠く鞭を引くなし...
牧野富太郎 「植物記」
...(この馬車には馭者が一人いるっきりだ)鞭をしごいた...
水野葉舟 「帰途」
...鞭の方向に向って歩み出すかのいずれかをせよ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...手に持たる鞭(むち)面白げに鳴らしぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...鞭(むち)ででも躾(しつ)けられたかと思われるくらいであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...ひと鞭あてて駈け去る日ごろの東野の厳しさに似て見えて...
横光利一 「旅愁」
...一鞭加えて馳け去った...
吉川英治 「上杉謙信」
...朱房のついた寒竹の鞭(むち)を持ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...これも母の鞭撻と...
吉川英治 「折々の記」
...鞭打って馬を早めた...
吉川英治 「三国志」
...もどかしくも鞭をあげて逃げる...
吉川英治 「三国志」
...闇夜を鞭打って方角も見さだめず...
吉川英治 「三国志」
...馬なら一ト鞭(むち)の距離ではあり...
吉川英治 「私本太平記」
...往復ともに快足の駿馬(しゅんめ)に鞭打っているのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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