...大きな封書をとりだして鞠窮如(きくきゅうじょ)として博士に捧呈した...
海野十三 「軍用鮫」
...鞠子さんが現在の夫人の娘ではなくて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...百右衛門すこしもひるまず左手で抜き合わすを鞠は踏み込んで両足を払えば百右衛門立膝(たてひざ)になってもさらに弱るところなく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...折角かがりかけた手鞠の色糸を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又は數奇屋鞠場(まりば)まであり...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...性(たち)のいいゴム鞠(まり)のようにふくれあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...泡を食つて思はず手を離したから忽ち鞠になつて落下し...
牧野信一 「鱗雲」
...鞠(まり)のやうにかたまツて飛違ツてゐる...
三島霜川 「水郷」
...鞠は、軟式野球用の、硬いトップ・ボールだった...
山川方夫 「待っている女」
...鞠場というのはどんなふうになっているのか...
山本周五郎 「風流太平記」
...乙女たちの謠つてゐた鞠謠や數へ謠は...
吉川英治 「折々の記」
...もっといい鞠唄(まりうた)があるでしょ」「お姉さまは...
吉川英治 「新書太閤記」
...鞠場でいらせられますか」鞠とあっては...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一人の靴先から外(そ)れた鞠が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鞠(まり)になって跳ぶであろうに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どたっと鞠(まり)みたいな物が二間も先の大地へ転がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...十月五日両度の呼び出しもさしたる鞠問もなくして...
吉田松陰 「留魂録」
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