...俺も相当鞠躬如(きっきゅうじょ)たらざるを得なかった...
有島武郎 「星座」
...太神樂(だいかぐら)の鞠(まり)を凌(しの)ぐ……誰(たれ)も知(し)るまい...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...読者には已(すで)に顔なじみの写真師が鞠躬如(きっきゅうじょ)として大銀行家の応接間に現われた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...花盛りの梨(なし)の木の下でその弟とも見える上品な男の子と手鞠(てまり)をついて遊んでいる若い娘の姿に...
太宰治 「新釈諸国噺」
...差したる鞠問(きくもん)もなくして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かさし入りました」書巻の眼は鞠(まり)のように飛んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...紙で包んだ鞠(まり)を...
長谷川時雨 「西川小りん」
...同級の女生徒二十人に揃(そろ)ひのごむ鞠を与へしはおろかの事...
樋口一葉 「たけくらべ」
...黄と紺を張り交ぜにした大きな鞠(まり)で鞠送りをしている青年と淑女...
久生十蘭 「キャラコさん」
...五体が鞠と廻転して夢中となつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...ランプのまわりには餅花(もちばな)や羽子板、ゴム鞠、運動具、おもちゃの船、車などが一パイに吊され、どれを見ても欲しくない物は一つもありません...
夢野久作 「雪の塔」
...梨子(なし)か桃の実(み)ぐらいな鞠(まり)をぽんぽんほうる...
吉川英治 「三国志」
...鞠(まり)が出来るほどたくさんな琵琶の切れ糸もその中につつまれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...鞠を蹴る伎(わざ)の十分の一でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...はや御書院でお待ちでございます」「鞠(まり)は」「――そのような芸能は...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつもの紡(つむ)ぎ鞠(まり)や糸筥(いとばこ)を床几(しょうぎ)に持ち出し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...書道も茶も放鷹(ほうよう)も蹴鞠(しゅうきく)も彫刻も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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