...狩犬の一頭が鞠(まり)のように身をはずませて...
芥川龍之介 「偸盗」
......
石川啄木 「一握の砂」
...なるほど北槻中尉が鞠躬如(きっきゅうじょ)としているのも無理はない慷堂だと思ったのだ...
高見順 「いやな感じ」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として小間使いのように仕えてたんだ……...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...兎の戯れるやうに左右の手が鞠のうへにぴよんぴよんと躍つて円くあいた唇のおくからぴやぴやした声がまろびでる...
中勘助 「銀の匙」
...鞠子の宿の池田屋源八という休み茶屋の前を通りかかると...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏樹(としき)は別(べつ)の小(ちひ)さな鞠(まり)を投(な)げた...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...かがりかけの手鞠(てまり)が一つ出たのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...破(やぶ)けたゴム鞠(まり)を地(ち)べたに叩付(たゝきつ)けるやうなもので何の張合(はりあひ)もない...
三島霜川 「平民の娘」
...「鞠もこちらへ持って来ましたか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...梅干も候ぞ」と百花園の鞠塢(きくう)が風流も昔のこと...
山本笑月 「明治世相百話」
...ランプのまわりには餅花(もちばな)や羽子板、ゴム鞠、運動具、おもちゃの船、車などが一パイに吊され、どれを見ても欲しくない物は一つもありません...
夢野久作 「雪の塔」
...猫と猫の間の鞠(まり)のように...
吉川英治 「私本太平記」
...鞠(まり)でもとって投げるように...
吉川英治 「神州天馬侠」
...侍者(じしゃ)が据(す)えた鞠へむかって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三男の宗盛やら、従兄弟の経正(つねまさ)やら、彼の蔓(つる)に生えているたくさんな一族の子等が、鞠を追って、夢中に転げているのが見えた...
吉川英治 「源頼朝」
...恋はだんだんそれを胸のうちで巻いてゆく鞠(まり)のようなものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鞠(まり)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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