...蹴鞠(けまり)の免状までも取った多芸者であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...鞠子さんは髪を幼女の様なおかっぱにして...
江戸川乱歩 「悪霊」
...性(たち)のいいゴム鞠(まり)のようにふくれあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...泡を食つて思はず手を離したから忽ち鞠になつて落下し...
牧野信一 「鱗雲」
...一時ごとに一猿ありて庭前に詣(いた)り鞠躬(きっきゅう)して啼(な)く...
南方熊楠 「十二支考」
...すぐに庭で蹴鞠をしていた人たちはこちらへ来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この手鞠歌に唱(うた)い込んでありますようで...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...四度ほど鞠(まり)のように蹴転(けころ)がされて...
吉川英治 「銀河まつり」
...鞠(まり)の如くに引ッくくってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...タダ鞠躬尽力(キッキュウジンリョク)...
吉川英治 「三国志」
...望楼台(ぼうろうだい)の上へ鞠(まり)のように投げつけられていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...花のつゆほどなれそめて富士の雲ほど立つ名やの鞠(まり)は時々...
吉川英治 「新書太閤記」
...もっといい鞠唄(まりうた)があるでしょ」「お姉さまは...
吉川英治 「新書太閤記」
...鞠を抱いて外へ出てみたりしていたところなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...はや御書院でお待ちでございます」「鞠(まり)は」「――そのような芸能は...
吉川英治 「新書太閤記」
...琴棋書画(きんきしょが)の雅(みや)びは、もちろん、管絃の遊び、蹴鞠(けまり)、舞踊、さては儒仏(じゅぶつ)の学問も、つまびらかなうえ、市井(しせい)の人情にもつうじている風流子(ふうりゅうし)であるとは、この開封(かいほう)東京(とうけい)の都で、たれ知らぬ者もない評判なので、彼は、「なんとか、いちど、とっくりお話をしてみたいものだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黒い鞠(まり)みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...型のごとく鞠縛(まりくく)りにくくって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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