...例のつんつるてん鞠子の婢(おさん)が...
泉鏡花 「婦系図」
...大きな封書をとりだして鞠窮如(きくきゅうじょ)として博士に捧呈した...
海野十三 「軍用鮫」
...黒川先生御夫婦と鞠子さんを除いた四人の会員...
江戸川乱歩 「悪霊」
...まるで鞠(まり)みたいにまんまるになってしまう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その夜のうちに身支度をして召使いの鞠と二人...
太宰治 「新釈諸国噺」
...花盛りの梨(なし)の木の下でその弟とも見える上品な男の子と手鞠(てまり)をついて遊んでいる若い娘の姿に...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その鞠場より上へは女人は登ることを止められてあるそうでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...木綿糸を巻いて手鞠にかがった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例へば再び鞠古(まりこ)川を渡るとてまりこ川又渡る瀬やかへり足道興(どうこう)の如し...
正岡子規 「古池の句の弁」
...『私は鞠じゃないんだよ!』と私は悪い女のように憤りました...
松永延造 「職工と微笑」
...「何をするっ」猛虎は、床に倒れながら、両脚で二人を蹴上げたが、とたんに魏続、宋憲の部下の兵が、どやどやと室に満ちて、吠える呂布へ折重なって、やがて鞠の如く、縛り上げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...蹴鞠(けまり)のひまには競馬を番(つが)はせ笠懸(かさかけ)を射させ御遊(ごいう)の興(きよう)をぞ添へられける秋も...
吉川英治 「私本太平記」
...おなじように一つの白い鞠を星川余一(ほしかわよいち)の手にあずける...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はや御書院でお待ちでございます」「鞠(まり)は」「――そのような芸能は...
吉川英治 「新書太閤記」
...侍者(じしゃ)が据(す)えた鞠へむかって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...とたんに武松の体が鞠(まり)のごとく七尺も先へ転がった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鞠のように縛(いまし)められていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...あのゴム鞠(まり)...
若松賤子 「黄金機会」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??