...鞘は柄を巻いた紐と同じく革で出来ていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...元の鞘に納めて返すので有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...私は上着をはぐってみて、「鞘だけはある...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...五インチの距離に地面と同じ高さの輪をなしている厚い樹皮の鞘(さや)によって判る...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...颯(さっ)と刀の鞘(さや)を外(はず)した...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったん鞘(さや)に納められた太刀(たち)が再び鞘から抜け出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘(さや)ごと出した一刀...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「鞘をそのまま抽斗に残しておいて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かえって災難(わざわい)のもとでございました」「なるほどそう言えないこともあるまいな」平次は死骸の傍に抛(ほう)り出してある蝋塗(ろうぬり)の鞘(さや)を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柱と蝋塗鞘(ろふぬりざや)に傷の附いたのはそのためだ」「――」皆んな口を緘(つぐ)んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行儀よく鞘(さや)を置いて来るなんざ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毛皮の鞘(さや)を払ってみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年代記ものの黒羽二重(くろはぶたえ)の素袷(すあわせ)に剥げちょろ鞘の両刀を鐺(こじり)さがりに落しこみ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...(ふき)のすりきれた古袷と剥げッちょろ塗鞘の両刀だけの身上(しんしょう)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しかし指が鞘(さや)に触れると...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...皎刀(こうとう)の鞘(さや)ばしッて飛びくること六...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼の手に作られた鞘は、実に鞘すべりがよいというので、「そろり鞘」と、珍重されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...鞘(さや)ぐるみの脇差がしばりつけてあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索