...鞘ぐるみ刀を抜き取って...
直木三十五 「南国太平記」
...幕府の犬であろうな」印籠鞘の浪士は竜之助に詰め寄せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺せ? よし殺すとも」金蔵は短刀の鞘(さや)を払って...
中里介山 「大菩薩峠」
...朱鞘を差した堂々たる武士が仕事をするのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...帯刀は大小ともに鞘(さや)ぐるみ奪い取られてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘(さや)の中で戞々(かつかつ)と走っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘(さや)は三つ葉葵の紋散らしで御公儀に書上げのある品...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「鞘には血の跡は無かつたのか」「この通りで」子分は鞘を取出して見せましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上衣の垂れで拭いて鞘におさめました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...刀を鞘に納め)アハハハ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...彼等はすべて青鞘の短刀を持つて居る...
村山槐多 「殺人行者」
...旨く鞘から抜き取ります...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...我々の王シャルル八世が剣の鞘をはらわずしてナポリ王国およびトスカナの大部分の主となったとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白茶の柄糸(つかいと)に赤銅(しゃくどう)ごしらえという柳鞘(やなぎざや)の了戒(りょうかい)一刀と...
吉川英治 「江戸三国志」
...鍔、柄糸、鞘の長さ、それらは自分の愛刀と見違えるほど似ている刀だが、どこかに持ち心地の違うところがある...
吉川英治 「剣難女難」
...それは朱色の自来也鞘(じらいやざや)であるように見られる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まだ鞘(さや)を払わない太刀のつかに精神をこらしているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なんで鞘(さや)を投げ捨てむ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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