...其の眼を鞘におさめ鼻を覆ひかくしてしまふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...銀の鞘(さや)の短剣がさがっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...云うなりに刀を鞘に収めて座に返った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...『武家義理物語』の三の一に「すこしの鞘(さや)とがめなどいひつのり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...鞘翅虫が一匹飛んで来て...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...能登守の机の抽斗(ひきだし)から白鞘(しらさや)の短刀一口(ふり)を探し出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝋塗(ろうぬり)の脇差の鞘(さや)が一本だけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「鞘(さや)は?」「廊下に捨ててあつたさうだ――家の者がやりましたと言はぬばかりに」金太は部屋中の者の顏を見渡して苦笑ひをして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大井久我之助の鞘当(さやあ)ては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これで物入や籠(かご)や鉈鞘(なたざや)など...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...静かな手つきで鞘をとると...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...叔父の蒲団(ふとん)の下に隠して在った白鞘(しらさや)の刀を...
夢野久作 「狂人は笑う」
...太刀の鞘を暗い秋の水にひたしながら...
吉川英治 「上杉謙信」
...三尺八寸ノ朱鞘(シユザヤ)ノ刀...
吉川英治 「剣の四君子」
...そろり鞘(ざや)といい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ボロ鞘(ざや)の大小を落してはいるが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鞘(さや)が後ろへ飛んだのと...
吉川英治 「松のや露八」
...――鞘は、汝の天命を投げ捨てた」「うぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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