...曰く“心臓盗難男の恋の鞘当(さやあ)て”曰く“奇賊烏啼も登場の今様四角恋愛合戦”また曰く“無心臓男の恋の栄冠”と...
海野十三 「心臓盗難」
...豫(あらか)じめ祕藏せし昔の名殘(なごり)の小鍛冶(こかぢ)の鞘卷...
高山樗牛 「瀧口入道」
...裂けて落ち散っていた槍の鞘(さや)を拾って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この朱鞘の武士の強奪に会ったものは無数であったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...小倉の袴に朱鞘に覆面...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだ」梨子地の鞘の長い刀を大事に取下ろして主人へ捧げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君は能登守からの短刀の鞘を払って...
中里介山 「大菩薩峠」
...新作のつわものが鞘(さや)を並べて眼前にあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...結果(けつくわ)は鞘(さや)を重(かさ)ねて離(はな)れない爲(ため)に銀(ぎん)の鉢卷(はちまき)をしたと同(おな)じであつた...
夏目漱石 「門」
...何うしたことか鞘(さや)が見當りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鞘(さや)から鍔(つば)まで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の側に鞘(さや)と一緒に転がしてあるのも浅ましい限りでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半月も経たねえ内に元の鞘さ納まるして...
矢田津世子 「凍雲」
...白茶の柄糸(つかいと)に赤銅(しゃくどう)ごしらえという柳鞘(やなぎざや)の了戒(りょうかい)一刀と...
吉川英治 「江戸三国志」
...「鞘(さや)はこれです...
吉川英治 「三国志」
...俺が』朱鞘(しゅざや)をぶち込んでいる勤番侍まるだしのような男が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そして刀の鞘(さや)を払うや否...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まだ鞘(さや)に納めずにいた刀で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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