...自分と彼等との間が始めて本當に深くなり鞏くなることを知つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「開院式の詔には財政の基礎を鞏固にせよと宣われてある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ますます鞏固なる親交を助長するように期したいのである...
林不忘 「安重根」
...たとい将来においてキリスト教の勢力を進歩したりとてこれがために一国の一致を鞏固(きょうこ)ならしむることはあるももって散漫ならしむることはあるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...もはや独占の鞏固さに自信をもった以上...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...其根據の鞏固なる容易に拔く可からざるものあり司法省に於ける山縣系統は亦頗る廣く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...眞に政黨を基礎として内閣の鞏固を謀るの意には出ざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最も鞏固らしき状態を保てる内閣なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...却つて鞏固なる勢力を有する政治家あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最も鞏固らしき状態を保てる内閣なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...意志は鞏固(きょうこ)ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...逆境に立つて苦鬪した結果内に潜んで居た鞏固な意志が歴々として容貌の上に表現されて來ました...
長塚節 「教師」
...徳川の礎(いしずゑ)はいよ/\鞏固(きようこ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鞏固な基礎の上にしっかり足を踏みしめなくっちゃあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...却(かへつ)て獨立(どくりつ)の意志(いし)が鞏固(きようこ)になつたといふことのために...
水野仙子 「悔」
...地の教えに育つものは地に横たわる安泰な鞏固(きょうこ)な美を持たねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...葉も花も多肉性と鞏靱(きようじん)性に富み...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...人間としての素質を鞏固ならしめることができませんでした...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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