「鞏」の意味
堅固な
小説での「鞏」の使い方
...畢竟余自身の内面的知覺――種々の疑問を征服することによつて益鞏固に練り鍛へられて行く内面的知覺でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかし彼女の鞏固(きょうこ)な意力は遂にこの試煉(しれん)にも耐えて...
石原純 「キュリー夫人」
...それはまったく先に宣言せられた韓国の独立を鞏固ならしむるという意に反しておりましたために...
林不忘 「安重根」
...或る社会では組織の鞏固(きょうこ)のみに重きを置かれる時代があります...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...たとい将来においてキリスト教の勢力を進歩したりとてこれがために一国の一致を鞏固(きょうこ)ならしむることはあるももって散漫ならしむることはあるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...既に鞏固なる財政計畫の目的と兩立せざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国家をして経済上生存の基礎を鞏からしめむことを欲すといふの事項稍々政綱らしきを見るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...生の拡大と鞏固(きょうこ)とを欣求(ごんぐ)するような英雄は一人も来やしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...逆境に立つて苦鬪した結果内に潜んで居た鞏固な意志が歴々として容貌の上に表現されて來ました...
長塚節 「教師」
...その実自分等よりはずっと鞏固(きょうこ)の基礎を有している事を述べた...
夏目漱石 「それから」
...他人が答弁さえ出来ぬほどの説を吐(は)くならばその本領はあまり鞏固(きょうこ)なものではない...
夏目漱石 「野分」
...その関係を利用してアジアの地盤を鞏固にした...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...徳川の礎(いしずゑ)はいよ/\鞏固(きようこ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鞏固な基礎の上にしっかり足を踏みしめなくっちゃあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どこに自然な安定な鞏固(きょうこ)な美があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...その団体も鞏固(きょうこ)なのはすくなく...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...鞏志は、首を奪って、城門をひらき、張飛を迎え入れて、元来、玄徳を景慕していた由を訴えた...
吉川英治 「三国志」
...これは敵の陣営にある良人の意志を鞏固(きょうこ)にする惧(おそ)れがある」そう覚(さと)って...
吉川英治 「日本名婦伝」
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