...併し君の魂の奧には、何物も其進行を阻む事が出來ないやうな、鞏固な、獨特な、運命と悲劇とが發展してゐるやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...然り日英同盟は益々鞏固にして日露及び日佛協約は愈々日英同盟を鞏固にならしめたり...
石川啄木 「雲間寸觀」
...一七五七年敵国側の団結は予想以上に鞏固(きょうこ)で一七五七年のため約四十万の兵力を使用し得るに対し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ウェストファリヤ条約に依りて作られたる列国組織を一層鞏固(きょうこ)にすることとなったのも...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...奈良朝(ならちょう)以後シナの鞏固(きょうこ)な重々しい木造建築を採用するに及んで実際移動不可能になったように...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...意志の鞏固(きょうこ)な男ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...頗る其の統一を鞏固にしたるものに似たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...社會の根柢を鞏固ならしめざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...既に鞏固なる財政計畫の目的と兩立せざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国家をして経済上生存の基礎を鞏からしめむことを欲すといふの事項稍々政綱らしきを見るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...既に鞏固なる財政計画の目的と両立せざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他人が答弁さえ出来ぬほどの説を吐(は)くならばその本領はあまり鞏固(きょうこ)なものではない...
夏目漱石 「野分」
...僕にしてかくのごとき弱点はさらにないという自信がさらに鞏(かた)ければ...
新渡戸稲造 「自警録」
...徳川の礎(いしずえ)はいよいよ鞏固(きょうこ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこに自然な安定な鞏固(きょうこ)な美があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...何者よりも鞏固(きょうこ)でなければならない御着の城が――その小寺政職が――脆(もろ)くも信念をくずして...
吉川英治 「黒田如水」
...楼門の上から鞏志が弓に矢をつがえて...
吉川英治 「三国志」
...利子率を判定すべき鞏固(きょうこ)な標準ではない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??