...畢竟余自身の内面的知覺――種々の疑問を征服することによつて益鞏固に練り鍛へられて行く内面的知覺でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併し君の魂の奧には、何物も其進行を阻む事が出來ないやうな、鞏固な、獨特な、運命と悲劇とが發展してゐるやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そこに有機的無強権的自治的にして而も極めて鞏固な社会生活が成立するのであると...
石川三四郎 「社会的分業論」
...当時の厳粛な気持は今日もなお私の脳裏に鞏固(きょうこ)に焼き付いている...
石原莞爾 「戦争史大観」
...鞏固なる独立の地位を...
高木敏雄 「比較神話学」
...皇室の地位を鞏固(きょうこ)にする道であると考えた...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...わが政府の鞏保(きょうほ)ならんことを欲するものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...無産者大衆の社会主義的組織が鞏固に社会変革的に発達していないにも拘らず...
戸坂潤 「辞典」
...社会の根柢を鞏固ならしめざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其根拠の鞏固なる容易に抜く可からざるものあり司法省に於ける山県系統は亦頗る広く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何故というにわたしは鞏固な意志があって殊更世間から掛離れようと思った訳でもない...
永井荷風 「花火」
...鞏固な基礎の上にしっかり足を踏みしめなくっちゃあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かような荒療治をともかく強行し得るということ自体がすでにスターリン政権とソヴェートの統一との鞏固(きょうこ)さを示しているといい得る...
三木清 「政治の論理と人間の論理」
...どこに自然な安定な鞏固(きょうこ)な美があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...辺高く鞏健(きょうけん)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...城将のひとり鞏志(きょうし)という者だった...
吉川英治 「三国志」
...鞏志の首を斬ろうとした...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)(甘粛省・鞏昌(きょうしょう)附近)一帯の山岳曠野を魏...
吉川英治 「三国志」
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