...鞍(くら)はからっぽの秣桶(まぐさおけ)の中に入れて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...……荷鞍(にぐら)にどろんとした桶(おけ)の...
泉鏡花 「雨ばけ」
...その驢馬(ろば)に鞍(くら)を置き...
太宰治 「父」
...今の合の手でお馬は栗毛で金の鞍ってんだ」富士春が...
直木三十五 「南国太平記」
...あの外人にお頼みして鞍(くら)を見せてもらうことはできまいかと申します...
新渡戸稲造 「自警録」
...鞍掛宇八郎の浪宅は少し遠い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浪人者――萩江鞍馬に頼まれた用事を口実に...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...けれどもこの馬みんな鞍(くら)がないから乗れないや...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...馬鞍を叩く手つきで窓枠の縁を打った...
横光利一 「旅愁」
...空鞍(からくら)を乗せたまま長坂長閑の陣地内へ...
吉川英治 「上杉謙信」
...落着きはらって首を赤い馬の鞍に結びつけて引っ返しながら――雲長関羽の道をさまたげるなと...
吉川英治 「三国志」
...追いかけて一騎も余さず討ち取ってしまえ」水牛の鞍上から味方へ号令して...
吉川英治 「三国志」
...鞍馬(くらま)の竹童――どこへいくンだい」と呼びかけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...猿(さる)の毛皮(けがわ)であたまから身をかくしていた鞍馬(くらま)の竹童は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞍馬の山祭りまで待ってください...
吉川英治 「源頼朝」
...彼の胸には鞍馬以来の――いやそれよりもずっと前の――雪のふる日までが胸を往来していた...
吉川英治 「源頼朝」
...鞍つぼ去って水を通せ」重忠が声を疲らせてしまうと...
吉川英治 「源頼朝」
...時折、鞍を下りて、駒を休ませた...
吉川英治 「源頼朝」
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