...蘆ノ湖の東南端より鞍掛山に上り...
大町桂月 「沖の小島」
...「砲車の鞍馬が(き)甲をすり剥きました」とロブィトコが欠伸をしながら答えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...狭い庭であるが、鞍馬石に、木竹を配して、巧妙に布置されてあった...
直木三十五 「南国太平記」
...駒井は軽快な洋装に、韮山風(にらやまふう)の陣笠をかぶって、洋鞍に乗り、田山は和装、例の大刀を横たえた姿が、例によって奇妙な取合せであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...穂高と乗鞍の間に屹立(きつりつ)する約二千五百メートル...
中里介山 「大菩薩峠」
...私達が登つたのは其の西端のガンケ(崖)の小峰と中央のものとの鞍部で...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...そのため、責任者の砧右三郎は死に、鞍掛宇八郎は、長の暇(いとま)になつて藝州を退散、十二年の歳月を重ねて、ひとり鳴川留之丞を搜して居たのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――鞍師(くらし)辻萬兵衞が裝束(しやうぞく)も改めず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百合子は海水着の袋を鞍につけてワカクサに...
牧野信一 「南風譜」
...その鞍に色々な荷物が括り付けてあるのが見えたところで...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...姫は辛(かろ)うじて鞍(くら)にこらへたり...
森鴎外 「文づかひ」
...官兵衛はあわてて鞍を跳び降りて...
吉川英治 「黒田如水」
...合図の火を放ったとみえるぞ」鞍(くら)つぼ叩いて...
吉川英治 「三国志」
...頼春は馬の鞍へ手をかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...鞍馬(くらま)の竹童(ちくどう)の身にふりかかって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼の前に鞍をすすめると...
吉川英治 「新書太閤記」
...鞍のうえから振り向いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、常磐の子牛若は、鞍馬に長じて、年十六の春、金売り吉次に誘われて、山を脱走し、ついに奥州へ奔(はし)ってゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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