...馬は主人を鞍の上からゆすぶり落して...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...草刈(くさかり)にでも出(で)る時(とき)は手拭(てぬぐひ)と紺(こん)の單衣(ひとへもの)と三尺帶(じやくおび)とを風呂敷(ふろしき)に包(つゝ)んで馬(うま)の荷鞍(にぐら)に括(くゝ)つた...
長塚節 「土」
...おもてへ一つ船で鞍(くら)がえした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...」それから、私は馬の乗り方や、手綱や、鞍、拍車、鞭などのことを、できるだけわかるように説明してやりました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そしてかすみ網を張るために設けられた鳥屋(とや)は、鞍部の一角、奥南岳に寄った小高い場所に、森閑の象徴を凝(こ)らして静まりかえっていた...
細井吉造 「二つの松川」
...鞍掛橋鞍掛橋の下をながれる水は...
正岡容 「下町歳事記」
...当世の語で鞍部(あんぶ)を通るのが一番に楽である...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...鮮やかな身ごなしで鞍に乗った...
吉川英治 「剣難女難」
...その矢傷から流れ出る血しおに駒のたてがみも鞍も濡れひたった...
吉川英治 「三国志」
...本場(ほんば)鞍馬(くらま)の山で鍛(きた)えた木のぼり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「あなたは鞍馬(くらま)のお師匠(ししょう)さま! オオ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...わたくしは鞍馬山(くらまやま)の僧正谷(そうじょうがたに)にいる果心居士(かしんこじ)先生の弟子(でし)のひとりでございます」「ウム...
吉川英治 「神州天馬侠」
...逞しい駿馬(しゅんめ)の鞍に...
吉川英治 「新書太閤記」
...――何となれば、清洲の御人数は余りにも小、彼の驕慢は、すでに、戦わずして勝ったかの如く思いなしておるやと思われますれば」信長は、心のうちで、(この男、使える)と、思ったらしく、鞍つぼを叩いて、「いみじくも申した...
吉川英治 「新書太閤記」
...門前でひらりと鞍から降りた...
吉川英治 「親鸞」
...ひとりの天狗が鞍馬へ帰り...
吉川英治 「源頼朝」
...常磐様から鞍馬へ文の通う事だの...
吉川英治 「源頼朝」
...何しているんだい」「あした鞍馬へのぼる荷駄へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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