...何小二が鞍の前輪へつっぷすが早いか...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...鞍馬山を聯想し給ひけむ...
大町桂月 「夜の高尾山」
...鞍馬山で牛若丸が天狗と劒術をやつて居るのがあつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...そうして三年生になると同時に理科に鞍(くら)がえをしたのである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...馬の脊(せ)の様な狭い山の上のやゝ平凹(ひらくぼ)になった鞍部(あんぶ)、八幡(はちまん)太郎(たろう)弓かけの松、鞍かけの松、など云う老大(ろうだい)な赤松黒松が十四五本、太平洋の風に吹かれて、翠(みどり)の梢(こずえ)に颯々(さっさつ)の音を立てゝ居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自転車は逆立も何もせず至極(しごく)落ちつきはらったものだが乗客だけはまさに鞍壺(くらつぼ)にたまらずずんでん堂とこける...
夏目漱石 「自転車日記」
...鞍(くら)に尻をおろさざるなり...
夏目漱石 「自転車日記」
...浪人者の鞍掛蔵人に言わせると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞍掛宇八郎もこと切れていたのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞍馬に抱き止められました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...それは美しい和鞍(わぐら)を作ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...鞍つぼからそっと摺(ず)り下ろした...
吉川英治 「篝火の女」
...鞍横へ馳け迫って...
吉川英治 「三国志」
...月毛(つきげ)の鞍(くら)にまたがった加賀見忍剣(かがみにんけん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...手綱(たづな)さばきもあざやかに鞍(くら)の上から飛びおりた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...乗りつけてきた馬の鞍(くら)から飛びおりるより早く...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞍馬の竹童として...
吉川英治 「神州天馬侠」
...主君のすがたが鞍に乗るのを待っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索