...居士はたちまち筆硯(ひっけん)に鞅掌(おうしょう)する忙裡(ぼうり)の人となった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...監獄において鞅(むながい)と呼ばるる縛り方を施した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鞅縛りにした繩を取って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし先生の俗務の鞅掌は決してその詩に禍をしなかつたのみならず却つてそれが先生の詩を内容的に深めてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...字が違っているということから言えば「阿」と「婀」と「鞅」と「安」の違いも...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...「阿」「婀」「鞅」「安」等を皆アと読んで同じ音の字とし...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...而してそれは又以前秦に用ゐられた商鞅の意見と一致して居るものがある...
服部宇之吉 「荀子解題」
...李斯の詩書を焚くといふ意見も韓非や商鞅が已に唱へたことで...
服部宇之吉 「荀子解題」
...以前と同樣俗事に忙はしく鞅掌したのみならず...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一四 商鞅、移木の信秦が六国を滅して天下を一統したのは、韓非子(かんぴし)・商鞅(しょうおう)・李斯(りし)らの英傑が刑名法術の政策を用いたからであって、その二世にして天下を失うに至ったのは、書を焚き儒を坑(あな)にしたに基づくことは、人の知るところであるが、有名なる「商鞅、移木の信」の逸話は、この法刑万能主義を表現するものとして頗(すこぶ)る興味あるものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...けだし商鞅は、この移木令の一挙をもって、民心をその法刑主義に帰依(きえ)せしめたものであって、その機智感ずべきものがないではないが、かくの如き児戯をもって法令を弄(もてあそ)ぶは、吾人の取らざるところであって、これに依って真に信を天下に得らるべきものとは思われぬのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...秦の商鞅(しょうおう)は自分の制定した法律のために関下(かんか)に舎(やど)せられず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かの商鞅と運命を同じくせざるを得なかったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...秦の商鞅が法という語を改めて律と称した後は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...明治の商鞅となったのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...官事に鞅掌(おうしょう)して居ながら...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...曰く今朝風日佳、北窓過二新雨一、謝レ客開二吾秩一、山妻来有レ叙、無レ禄須二衆眷一、八口豈独処、輪鞅不レ到レ門、饑寒恐自取、願少退二其鋭一、応接雑二媚一、吾病誰※鍼、吾骨天賦予、不レ然父母国、何必解二珪※一、今而勉齷齪、無三乃欺二君父一、去矣勿レ聒レ我、方与二古人一語、星巌集を読めば彼も亦屡々貧を歌へり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...鞅(オウ)(胸ノ綱)鞦(シュウ)(尾ノ綱)備ワリ...
吉川英治 「三国志」
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