...一面識のある青年の小説家と...
芥川龍之介 「舞踏会」
...帆村と面識のある江川警部だった...
海野十三 「断層顔」
...彼女自身は別に院長と面識のある間柄ではなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...・あたゝかく人を葬る仕度してゐる晴れて遠く阿蘇がまともにまつしろ(こゝから)・凩に焼かれる魚がうごいてゐる捨てられた梅も咲いてゐる枯れきつてでかい樹だ・デパートのてつぺんの憂欝から下りる・星晴れてのんびりと尿する尿してゐるあちらはヂヤズかこゝに重大問題、いや/\重大記録が残つてゐた、――それはかうである、――十三日は午後、三八九の趣意書を、どうしても刷りあげるつもりで出て、蔚山町の黎明社へいつた、そこは謄写刷の専門店だ、主人が留守で弟子が一人、その弟子を説きつけて刷りあげた、それを持つて、元寛君へ駈けつけて、そこで四方八方、といつても、面識のある、好意を持つてくれさうな俳友へ配つた、実は手帖を忘れて行つたので、そんな事柄をこま/″\と書きつけておいたのだが、……ともかく、私の生活の第一歩だけは、これできまつた訳だ、それを書き忘れてゐたのだから、私もだいぶ修行が積んだやうだ、三八九最初の、そして最大のナンセンスとでもいひたいもの如件...
種田山頭火 「行乞記」
...自分が一面識のある人間とも知っていたのかと思うと...
近松秋江 「狂乱」
...一面識のある足の勇も...
野村胡堂 「流行作家の死」
...既に面識のある人の声が今ほど聞こえて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それは私も一面識のある森於菟彦さんだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...それは私も一面識のある森於菟彦(おとひこ)さんだった...
堀辰雄 「楡の家」
...それがかれと面識のある自分を会わせるために呼び戻した...
山本周五郎 「新潮記」
...実は自分も面識のある間で...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索