...彼は基督教に所謂審判(さばき)にも似た恐ろしいことを、平氣で、面白半分に、時としてはいい氣になつてやつて來た自分を深く恥ぢた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...上等兵なぞがまるで牛か馬を殴るやうに面白半分に兵卒たち...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...知らない人々までが面白半分に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...面白半分に技師の後に従った...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...こつちはまだ若いし、面白半分に、「ようがす、一ツやツけませう」と言ふ訳になり、しめし合せて土地の料理屋に乗り込んだ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...諸國の觀光客が面白半分に顏と言はず手と言はず投錢をしたのださうなが...
竹久夢二 「砂がき」
...実際まだその時分には三人ながらいくらか面白半分にきゃッきゃッと云っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おたのみ致します」お雪も面白半分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ダニがいよいよ面白半分になぶる...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白半分に追いかけ廻すからである...
中村地平 「南方郵信」
...面白半分に作り物でも拵(こしら)えたのじゃなかろうかと推測した...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ただ面白半分にやったら...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...何んだか或る微妙な生物が面白半分にそんな野菜に變身してゐるやうな氣がし...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...又た面白半分に縁側の前でかがり火をたいた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...面白半分に仲間に入れないのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...面白半分に(まったくそのような事実は全然なかったのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただもう面白半分に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...猟奇社はつまるところ面白半分に...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
便利!手書き漢字入力検索