...するとお雪も可笑くなつて、くつくつ笑ふのであるが、それが面白さに、お雪は態と鼻の上に水を流す...
石川啄木 「散文詩」
...道中の面白さ...
泉鏡花 「歌行燈」
...その面白いということ(味いが無くても面白いという面白さ)は正しき芸術的感能に訴えた面白さであるか否か...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...探偵小説の面白さの案外大きな部分を占めているのに一驚を喫するかも知れないのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...待合遊びとちがつたその面白さを言つてゐたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...何んと驚いたか――と言ひ度(て)えくらゐのものだ」平次は少し面白さうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その昔噺(ばなし)は面白さうだね」平次は襷(たすき)を外して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...読んだら誰だつて面白さうなものなのに不思議だねえ! などゝ首を傾げた...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...夢遊的な面白さに駆られたりした...
牧野信一 「南風譜」
...面白さからでもないやうな――悲し気な心地がしたり何かして...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...幼いわたしにとって菊人形は面白さとうす気味わるさとのまじりあった見ものだった...
宮本百合子 「菊人形」
...元ならこんな面白さを中途で切るなんて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きっとあなたはいろんな可笑しさや面白さをお感じになれるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女の芸術家としてのちがいの天然の面白さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...フリイデリイケは何遍でも面白さうに耳を傾けてゐて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...附景気(つけげいき)で面白さうに騒がれるだけ騒ぎ...
森鴎外 「そめちがへ」
...所々とびとびに摘み取る棉畑の面白さ...
柳田国男 「故郷七十年」
...私にしたっていままでの秘密は秘密ではなくなって生活の面白さがなくなるのだ...
横光利一 「機械」
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