...丁度私が其の不調和なヤコフ・イリイッチの面構えから眼を外らして...
有島武郎 「かんかん虫」
...あるいはそれ以上の面構えをしている...
大杉栄 「日本脱出記」
...威風凛々たる面構えは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...なかなか油断のない面構えです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ああいう面構えは...
久生十蘭 「春雪」
...世にも下賤な面構えをした見も知らぬ青二才だった...
久生十蘭 「魔都」
...威勢のよい面構えをした人間もたくさんいたが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...ムーアがはいると、長身、痩せ型、鋭い面構え、銀髪の男が立ちあがり、挨拶した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...今迄私達の周りに太々しい面構えを曝して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...人があまりに横柄(おうへい)に威張った面構えでのさばり出ない限り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十人や二十人は殺したような面構え...
山本周五郎 「ひとごろし」
...春風に嬲(なぶ)らせてゆく面構えのどこかには「……ままよ」といったふうな地蔵あばたの太々しさが...
吉川英治 「私本太平記」
...よくもこんな面構えができるものだと怪しまれるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...その不気味なほど動じない面構えに...
吉川英治 「平の将門」
...三次の図太い面構えにあきれている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...はなはだまずい面構えを見せた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まるで主人かのような面構えして...
吉川英治 「柳生月影抄」
...和尚さんもまた夢の中でわたくしを押えつけていた力の一つであり、しかも前の二つと違ってわたくしを吊し上げのような目に合わせるのであるが、その面構えは、徳田球一と広川弘禅とを一つにしたようであった...
和辻哲郎 「夢」
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