...その面構えは本国政府からチャンと注意人物報告書として本官のところへ知らせてきてあるのだ...
海野十三 「軍用鼠」
...しかも同志の間ではちょうどピストル強盗といったような形で赤い着物がよく似合うとからかわれていたほどの物騒な面構えなのにもかかわらず...
大杉栄 「続獄中記」
...如何にも黒人(くろうと)の態度を見ろと云わんばかりに厳粛な面構えを拵え上げて...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...威風凛々たる面構えは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...笠を飛ばされて台ばかり紐で結えた面構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな犠牲でも忍びそうな面構えです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剛腹な面構えの丸山一等兵すら...
久生十蘭 「ノア」
...さっきまでの横着な面構えはなく...
久生十蘭 「魔都」
...成る程、その面構え、狂気に陥ったものとも思えぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...何かとても残忍で凶暴な面構えだったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...十人や二十人は殺したような面構えをしていた...
山本周五郎 「ひとごろし」
...十人や二十人は殺したような面構え...
山本周五郎 「ひとごろし」
...オリイブ色の声なんかどこを押したって出そうな面構えじゃない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...空うそぶいた面構えを...
吉川英治 「江戸三国志」
...よくもこんな面構えができるものだと怪しまれるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...彼はさっきから不逞(ふてい)な面構えをして...
吉川英治 「平の将門」
...はなはだまずい面構えを見せた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まるで主人かのような面構えして...
吉川英治 「柳生月影抄」
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