...丁度私が其の不調和なヤコフ・イリイッチの面構えから眼を外らして...
有島武郎 「かんかん虫」
...突如私の前に現われたのは一匹の面構え野蛮にして狼のような犬で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...まだ漸く二十七歳の胸にひめた覇気をおおいつくせぬ面構えである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかも同志の間ではちょうどピストル強盗といったような形で赤い着物がよく似合うとからかわれていたほどの物騒な面構えなのにもかかわらず...
大杉栄 「続獄中記」
...あるいはそれ以上の面構えをしている...
大杉栄 「日本脱出記」
...如何にも黒人(くろうと)の態度を見ろと云わんばかりに厳粛な面構えを拵え上げて...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...威風凛々たる面構えは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...笠を飛ばされて台ばかり紐で結えた面構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔恩になった方への義理――」三助は獰猛(どうもう)な面構えに似気なく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも険相な面構えなのに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...加十はさっきの狼狽も忘れたように一種横着な面構えになり...
久生十蘭 「魔都」
...見るからにずるそうな面構え...
久生十蘭 「魔都」
...威勢のよい面構えをした人間もたくさんいたが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...不屈な面構えの美男子だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ほっとした面構えだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...オリイブ色の声なんかどこを押したって出そうな面構えじゃない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...三次の図太い面構えにあきれている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...はなはだまずい面構えを見せた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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