...面妖(めんえう)な面(つら)を出してゐやがる始末よ...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...恐らくこの返答ばかりは致し兼ねるのに相違ございますまい…………」三宇治大納言隆国(うじだいなごんたかくに)「なるほどこれは面妖(めんよう)な話じゃ...   
芥川龍之介  「竜」 
...雑兵かとみれば錦のひたたれを着して候――と面妖気に言ったあの言葉を憶い出して苦笑を禁じ得ないのである...   
上村松園  「髷」 
...これは面妖(めんよう)な話...   
海野十三  「科学が臍を曲げた話」 
...」と、ホームズは立ち上がり、拡大鏡を懐にしまいながら、「おや、これは面妖な...   
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」 
...こいつあ面妖(めんよう)だわい...   
江戸川乱歩  「黒蜥蜴」 
...はて面妖(めんよう)な」「わたしよりおまえさんは...   
田中貢太郎  「南北の東海道四谷怪談」 
...ハテ面妖なとAの方で思ふのだが...   
中原中也  「心理的と個性的」 
...誠にもって不思議とも面妖ともいうべき次第であった...   
久生十蘭  「ノンシャラン道中記」 
...面妖な! 見れば...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」 
...面妖な! ほんに...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」 
...この基督教国で大総帥(ゲトマン)からの上書を悪魔がかつ浚つて行つたなどといふ面妖な話は...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」 
...それに麺麭を一り取りそへて、やをら、口へ持つていつたつもりだつたが、はて面妖な、それは自分の直ぐ脇にゐた奴の口へ入つてゐた...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」 
...誠に以て面妖な談(はなし)だが...   
南方熊楠  「十二支考」 
...こんな面妖(めんよう)なことばかりあるところをみると...   
山本周五郎  「風流太平記」 
...その頃までは日本人しか使わない麦味噌の臭気(におい)がするとは……ハテ……面妖な……と思ったのが大金儲(おおがねもうけ)の緒(いとぐち)であったとは流石(さすが)にカンのいい千六も...   
夢野久作  「名娼満月」 
...面妖(めんよう)な奴かな...   
吉川英治  「三国志」 
...面妖(めんよう)な」「爺...   
吉川英治  「私本太平記」 
ランダム例文:
鬼の首を取ったように   エディター   蓮田   
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