...面つきにすきまがありません...
石川三四郎 「浪」
...そして顔といえば蛸(たこ)に嘴(くちばし)が生えたような怪しい面つきで頭部の下は急に細くなって高麗人参の根をもっと色を赤くし...
海野十三 「地球発狂事件」
...彼はますます鈍重な呆(ぼ)うとした面つきになる...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...夥(おびただ)しい人出を見下ろしている眼つき面つきにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...面つきだって凜々(りり)しいところがあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...という面つきをして得意満々の体に見えたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵を見て、人見知りをするような兄さんとは兄さんが違うと、自分で力んでいるのだが、なんだか胸がドキつくというのは、考えてみると結局、あの今の頭のでっかい、色の黒い、眼つきの怖ろしく光る、あのおやじの眼つき、面つきが、変に頭に残ってならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は尋常な面つきで...
中里介山 「大菩薩峠」
...青空映す友だちよ針魚よりも鋭い腰の短剣め!あいつの主人はランチを飛ばして海軍大尉の美男子だ浮標(ブイ)めの自由な展望よあいつは海と空の骰子だあいつは燈台の横腹にさしこむ朝日の第一線にも見あきてゐよう港外を素通りする外国汽船ののつぽな煙筒出帆を敲く銅鑼めの得意な面つきよあいつの面(つら)に照り反す海空太陽よ麝香...
仲村渠 「港に沈んだ鉄片の希望」
...もっとくだいた話をしてやろうか」凄まじい面つきで岩井の方へ這って行く...
久生十蘭 「魔都」
...こんな切迫した面つきをして引手茶屋に潜伏していたところを見ると...
久生十蘭 「魔都」
...印東はいよいよもって酷薄な面つきになり...
久生十蘭 「魔都」
...君が「お茶松」へ出入するようになったのはいつごろからだ」油断のない面つきになって...
久生十蘭 「魔都」
...例の冷執陰険な面つきで...
久生十蘭 「魔都」
...あの山高帽子をアミダに被つて頬つぺを突つぷくらせてゐる憎たらしい面つきと云つたら……」「狒々親爺奴が! あいつが近頃...
牧野信一 「鬼の門」
...人を小馬鹿にするみたいな私の面つきに堪えられぬ反感を強いられていたものと見えた...
牧野信一 「鬼涙村」
...赤門の銀杏並木をずっと入った正面つき当り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこか茫漠としたあの面つき...
吉川英治 「私本太平記」
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