...横(よこ)に靡(なび)いて婉轉(ゑんてん)として流(ながれ)を操(あやつ)り...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...尾花の白い穗が靡いて...
泉鏡花 「遺稿」
...靡(なび)きかかる煙の中に...
泉鏡花 「婦系図」
...片手で捧げた肱(ひじ)に靡(なび)いて...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...*けふは照日(てるひ)の映々(はえばえ)と青葉(あをば)高麥(たかむぎ)生ひ茂る大野(おほの)が上に空高く靡(な)びかひ浮ぶ旗雲(はたぐも)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...末押し靡かすなす五...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...細い煙筒からはもう労働に取りかかった朝の煙がくろく低く靡(なび)いている...
田山花袋 「少女病」
...アメリカ合衆国の独立によってデモクラシーの思想は新旧両世界を風靡し...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...門人に伊藤一刀斎景久が出て徳川中世の武道を風靡(ふうび)した一刀流の源を造っている...
直木三十五 「巌流島」
...山上に靡(なび)いていた旗印から見れば...
中島敦 「李陵」
...また靡き返してもとの態(さま)に戻る...
夏目漱石 「二百十日」
...豊かに靡(なび)く黒髪の間に流れ流れて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...羅馬(ローマ)の遺風が文芸復興時代の淫靡(いんび)の風(ふう)に誘われてから流行(はや)りだしたもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...せっかく鎌倉に出来かけた新しい文明の気運はここに萎靡(いび)し果てて京都のみがまた旧のごとく文明の唯一中心となるに至った...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...思ふどち靡(なび)く方にはあらずとも我(われ)ぞ煙に先立ちなまし「何ですって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...限りとて忘れがたきを忘るるもこや世に靡(なび)く心なるらんこの歌の意味が腑(ふ)に落ちないで宰相中将はいつまでも首を傾けていたということである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...風ひらひらと吹靡(ふきなび)かしたり...
森鴎外 「文づかひ」
...この地方を風靡(ふうび)した...
吉川英治 「三国志」
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