...萬軍披靡ス...
秋月種樹 「南洲手抄言志録」
...赤く火先(ほさき)を靡(なび)かせながら...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...ロシア革命などの影響もあってデモクラシーが思想界を風靡(ふうび)した時代で...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...靉靆(あいたい)たる瓔珞(ようらく)を白妙(しろたえ)の中空に吹靡(ふきなび)く...
泉鏡花 「薄紅梅」
...新技巧派の作家としてその理智的作風は一世に風靡す...
小穴隆一 「二つの繪」
...柳は錆(さ)びた色をしてこれも風に靡(なび)いている...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...水底には一面に絹糸を靡(なび)かしたような藻草(もぐさ)が生えているではありませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信のやつれた法衣(ころも)の袖が吹き裂けんばかりに吹き靡(なび)かされ...
中里介山 「大菩薩峠」
...淫靡極まる不良村であつたのが...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...人道主義が一世を風靡した時代であつた...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...靡(なび)かなかった女があったと...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...秦の始皇帝のような黒髯を風に靡かせながら日比谷公園の方へ歩いて行った...
久生十蘭 「魔都」
...そこに一時の萎靡不振は已むを得なかったけれど...
藤島武二 「画室の言葉」
...専門の行者となって一代を風靡(ふうび)し...
柳田国男 「山の人生」
...霧を噴き靡かせている噴水...
横光利一 「欧洲紀行」
...その日は雨近い風が山腹を吹き靡けて...
若山牧水 「渓をおもふ」
...晴れ渡った秋空にその煙の靡いているのを見ると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...わがやどの尾花押し靡(な)べ((み))置く露に手触れ吾妹子(わぎもこ)ちらまくも見む (巻十...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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