...武士の涙を注いで友人の時ならぬ非運を悼(いた)んだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...誰か彼を以て激情のために非運の最期を遂げたる一薄倖児(いちはくかうじ)と云ふ者あらむや...
石川啄木 「渋民村より」
...不幸一歩を誤りて戦敗の非運に遭いまするならば...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...この非運に際して...
梅崎春生 「Sの背中」
...是非運動でなければならぬ...
大隈重信 「運動」
...家々の非運を象徴するもののよう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ヘクトールの非運決定す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...地上に住める何人も享けざる非運われは享け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...退ては政界に孤立して漸く民心に厭かれむとするの非運に苦惱し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...モンフェルメイュの宿屋はしだいに非運に傾いて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の子供が物質的に非運な目にあひ...
林芙美子 「風媒」
...精神的に全生涯が參つてしまふやうな非運さにはおとしたくないと思つてあれこれ考へてゐるのですがねえ...
林芙美子 「風媒」
...いかなる非運に際して辛苦(しんく)を嘗(なむ)るもかつて落胆(らくたん)することなく...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...アテナイ人たちは、国内の敵をそのままにしてシチリアに押し渡ったため、非運にあった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女が夫の非運を見るに見かねて自決しようとしていることを感づかせた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...およねちゃんの以後の生い立も非運な経路であったものらしい...
吉川英治 「紅梅の客」
...非運の底におののいていると聞きます……」孫策はさしうつ向いて...
吉川英治 「三国志」
...またぞろ尊氏の非運をみるや...
吉川英治 「私本太平記」
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