...隨分非文明な男だと思ひ乍ら行きずりに過ぎようとすると...
石川啄木 「雲は天才である」
...堀場定祥、大内水、下村非文、星野露頭仏、中田秋平、中原大烏来船...
高浜虚子 「五百五十句」
...「カッチ語という言葉はまことに非文明な言葉で...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...イタリアやドイツのような非文化的な刺激を与えずに...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之とは別な意味で却って非文学的なものが多いように見受けられる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...このドイツ文化が正にドイツの非文化・反文化・となるわけであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...つまり、東京の女は、自分の洋装が、何うすれば板につくか、十分に研究しているが、大阪の女はあても、洋服きたら、と、人真似をするのが、文化、非文化の相違で、そして、大阪の女が東京の女を見ると、妙なつくりをして、やな、阿呆らしい、と思って家へ戻ると一寸、真似をしてみるのが、批判、無批判、自覚のちがいである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...大阪の非文化性の罪悪さを云わなくてはならなくなってくる...
直木三十五 「大阪を歩く」
...風流としては多少面黒いところもあるかも知れないが一体に甚だ非文明的である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...例の東風(とうふう)から参堂の上是非文芸上の御高話を伺いたいから御在宿を願うと云う先(さ)き触(ぶ)れがあったので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...じぶんの組に、石太郎のような、不潔(ふけつ)な、野卑(やひ)な、非文化的な、下劣(げれつ)なものがいるということを、都会ふうの、近代的な明るい藤井先生が、どうお考えになるかと思うと、まったく、いたたまらなかった...
新美南吉 「屁」
...歴史の研究を志さない非文化人である...
蜷川新 「天皇」
...非文学的思想とは理屈のことに有之(これあり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...非文学的なる者をしてなるべく文学的ならしむるの技倆も具備せざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...非文学的文学の横行の自然な半面として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのように非文学性を見わけられるように何故なっているかと云えば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文化式と非文化式の二派が出来ている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そうして男性の貞操はいつ迄も非文化的...
夢野久作 「鼻の表現」
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