...人間の心の奥底にある極度に非情なものを...
梅崎春生 「桜島」
...このように非情な...
田中英光 「さようなら」
...情なくまた非情なしと...
中原中也 「地上組織」
...非情なまでに折目正しい...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...途方もない非情な言葉を放つてしまつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...どれほど非情な人間にも...
山本周五郎 「失蝶記」
...非情ななぶり言(ごと)を吐いて...
吉川英治 「私本太平記」
...初めて“非情な世の粗土(あらつち)”というものに...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし隠岐への旅も、ようやく半途(はんと)、明日からはまた、非情な旅路です...
吉川英治 「私本太平記」
...いや後ろへ連れてきた母子(ふたり)に代り、非情な父、非情な男の、仕打ちを責めるかのようだ...
吉川英治 「私本太平記」
...驚くべきことにも驚けなくなった非情な唇をそらし合って...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし親房の非情な言が兄の感傷に拍車をかけて四条畷(なわて)へ行かせたのも疑いないこととしていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...非情な実父と恨んでいるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...世はあげて非情な時代だったのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...そしてそんな非情な人心によってつくり出された次の“建武の中興”が...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...こんなさい国家と国家の垣に立って理クツをいっている非情な管理人があるとすれば非情すぎる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...歴史は非情なほど後人へものを語るに冷厳である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...非情なる歴史をおたがいの中にくり返さぬようにするしかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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