...何もかも投げ出すような強い非情な心のすぐその裏に...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...このように非情な...
田中英光 「さようなら」
...人間の屑(くず)どもの上に平然たる顔をそばだててる非情な自然の中にはいり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...情なくまた非情なしと...
中原中也 「地上組織」
...非情なまでに折目正しい...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...あさひは非情なほど冷静で...
久生十蘭 「虹の橋」
...非情な方だと思っていましたが...
久生十蘭 「肌色の月」
...どれほど非情な人間にも...
山本周五郎 「失蝶記」
...このような非情な...
横光利一 「上海」
...どんなに着実非情な実証主義者といえども...
「純粋小説論」
...初めて“非情な世の粗土(あらつち)”というものに...
吉川英治 「私本太平記」
...われにもあらぬ非情な笑いが口へ出てきた...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし隠岐への旅も、ようやく半途(はんと)、明日からはまた、非情な旅路です...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし親房の非情な言が兄の感傷に拍車をかけて四条畷(なわて)へ行かせたのも疑いないこととしていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...非情な実父と恨んでいるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...世はあげて非情な時代だったのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...歴史は非情なほど後人へものを語るに冷厳である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...非情なる歴史をおたがいの中にくり返さぬようにするしかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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