...毒塚の群が遠く近くいかにも非情な形で点在するさまは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...このように非情な...
田中英光 「さようなら」
...情なくまた非情なしと...
中原中也 「地上組織」
...あさひは非情なほど冷静で...
久生十蘭 「虹の橋」
...何と非情なお言いよう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...途方もない非情な言葉を放つてしまつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...このような非情な...
横光利一 「上海」
...いかなる非情な主知主義者といえども持ち合せているにちがいないその感情――感情をパスカルは神の恩寵物だという...
横光利一 「夜の靴」
...非情ななぶり言(ごと)を吐いて...
吉川英治 「私本太平記」
...初めて“非情な世の粗土(あらつち)”というものに...
吉川英治 「私本太平記」
...われにもあらぬ非情な笑いが口へ出てきた...
吉川英治 「私本太平記」
...驚くべきことにも驚けなくなった非情な唇をそらし合って...
吉川英治 「私本太平記」
...非情な実父と恨んでいるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...世はあげて非情な時代だったのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...そしてそんな非情な人心によってつくり出された次の“建武の中興”が...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...こんなさい国家と国家の垣に立って理クツをいっている非情な管理人があるとすれば非情すぎる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...歴史は非情なほど後人へものを語るに冷厳である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...非情なる歴史をおたがいの中にくり返さぬようにするしかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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