...小日向(こびなた)に屋敷を持つてゐる、千五百石取の大旗本大坪石見(いはみ)、非役で内福で、此上もなく平和に暮してゐるのが、朝起きて見ると、娘の濱路(はまぢ)がまるつきり變つて居たといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小日向(こびなた)に屋敷を持っている、千五百石取の大旗本大坪石見(おおつぼいわみ)、非役で内福で、この上もなく平和に暮しているのが、朝起きてみると、娘の浜路(はまじ)がまるっきり変っていたというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...非役(ひやく)の華族は己れを敬する者なきを憂い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...固(かた)め番(ばん)とて非役(ひやく)の徒士(かち)に城門の番を命じたることあり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...非役(ひやく)の輩(はい)は固(もと)より智力もなく...
福沢諭吉 「旧藩情」
...この時に下士の壮年にして非役(ひやく)なる者(全く非役には非ざれども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...尤(もつとも)御城内相詰候非役之面々一旦引取に相成候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御祝儀非役之面々無之(これなし)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...非役の閑職だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...非役の地方官吏のような服装して泊っていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...燕青が小粋な若党姿であるほかは三名ともみな歴乎(れっき)な非役の武家か官人といった風な身なりなので...
吉川英治 「新・水滸伝」
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