...もしどこまでも非人間的な態度で行けば物理学の書籍からこのような言葉を除去しなければならぬはずであるが...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...人間を人間として非人間的な疎外から恢復すること...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...又その非人間的な枯淡さが本当に気に入らないのではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あまりに非人間的なるファインさである...
中井正一 「絵画の不安」
...裁判手続きの不公正なことと刑執行の非人間的なこととは疑う余地がない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...むしろ抛擲して死に到らしめたのである」何という非人間的な...
牧逸馬 「土から手が」
...われわれは超人間的でまた非人間的なところがなければ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...非人間的な無為と不潔さでしずまりかえっている留置場の永い午後...
宮本百合子 「刻々」
...農民が非人間的な条件の下にもひるまず闘いをつづけているのは本当である...
宮本百合子 「刻々」
...我々が自分の不幸によって愛する人たちの同情や悲嘆をかきたてようとする・あの子供じみた非人間的な・心持をすてる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分ひとりでいられるという非人間的な妄想...
山川方夫 「演技の果て」
...眼には非人間的な鈍い冷たい光があり...
山本周五郎 「青べか物語」
...その中の非人間的な浄らかな呼び声の流れる中の...
横光利一 「旅愁」
...非人間的なものとの和解になってゆくんだということが...
横光利一 「旅愁」
...武藏ではないが生きるためにはどうしても非人間的な齒がみをしなければならなかつたのである...
吉川英治 「折々の記」
...あらゆる非人間的な侮辱(ぶじょく)と翻弄(ほんろう)に会うものが通例なのだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...息を詰まらせるこの都市の非人間的な年代...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...あるいはこの偏見によって固定せる風習の非人間的な害悪を示し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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