...すなわち、彼が望みの宝をお遣(つかわ)しになりましたに因って、是非に及ばず、誓言(せいごん)の通り、娘を波に沈めましたのでござります...
泉鏡花 「海神別荘」
...なぜか非常に心易い仲だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...非常にこの呪を尊重していますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...生活は非常なる豪奢を極め...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...非常によくバランスのとれた何かの複雑なエンジンの運転を見ているような不思議な快感がある...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...地震があってから津浪の到着するまでに通例数十分かかるという平凡な科学的事実を知っている人が彼地方に非常に稀だということである...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...大衆が――非大衆がではない――大衆自らを高度にし強力にする処の...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...常識というもののネガティヴな宿命だと云って非難される...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...非我の事相を無我無心に観察する能力は全く発達しておらなかったらしいと思います...
夏目漱石 「創作家の態度」
...御上(おかみ)の御威光となると非常に恐しいものと心得ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...非凡の愛嬌者でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散文の定義は「非音律本位の文」である故...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私がそれを非難すると考えてるんじゃないかな? 全然だよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...是非とも今日のうちに...
平林初之輔 「秘密」
...しかしこの記者の目的は美人に非ず、酒に非ず、談話に非ず、ただ一意大食にある事は甚だ余の賛成を表する所である...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...『体源抄』十巻練習事条に少(ちいさ)御前が歌はカワラケ音にて非愛にヒタタケて誠の悪音なり...
南方熊楠 「十二支考」
...息子と父親というものとを非常に珍しい一種の感じで眺めました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...非常な英断と云わなければならない...
山本周五郎 「新潮記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??