...ぶっつかって静止したときに...
江戸川乱歩 「影男」
...それによって社会状態という静止したものとしての一般的概念を構成することにはむりがある...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...静止した振り子がだんだん揺れ出し次第に増幅するのである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...日常的な具象的事物をそのまま静止したものと見るのであっては...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...観念論哲学によって想像されるような受動的で静止したステロタイプのものではなくて...
戸坂潤 「科学論」
...それは動かない静止した存在である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...固定静止したものと見ることを徹底的に排斥する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...無論この体系は静止した体系でなくてはならぬから(開放的体系や動的体系はナンセンスだ)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...池かと思うほど静止した堀割(ほりわり)の水は河岸通(かしどおり)に続く格子戸づくりの二階家から...
永井荷風 「深川の唄」
...まるでぴたりと空中に静止したように...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...悠然と水中に静止したまま...
中谷宇吉郎 「異魚」
...すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...同時にその他の部分は静止したままであると考えることも可能であると許容されよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...或は眼の前で動いたり静止したりしているものをぼんやり眺めて立ちつくしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...落下する前に空中で静止した時には...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...二十分間もその体を静止したままでゐたのも...
松永延造 「アリア人の孤独」
...初めの通りの美しい位置に静止したままであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうしてその静止した弥陀を雲に乗せたまま動かして行こうとする注意はどこにもない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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