...一瞬凝ったように静止した...
梅崎春生 「黄色い日日」
...虎視眈々(こしたんたん)と一時静止した牛が...
谷譲次 「踊る地平線」
...日常的な具象的事物をそのまま静止したものと見るのであっては...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そうでなければそれは一つの静止した体系でしかないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...観念論哲学によって想像されるような受動的で静止したステロタイプのものではなくて...
戸坂潤 「科学論」
...固定静止したものと見ることを徹底的に排斥する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...単に量的で静止した比例関係を意味するだけではなくて質的な意味に於て...
戸坂潤 「思想としての文学」
...絵画彫刻の如き静止した造形美術の効果よりも遥(はるか)に強烈で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...池かと思うほど静止した堀割(ほりわり)の水は河岸通(かしどおり)に続く格子戸づくりの二階家から...
永井荷風 「深川の唄」
...まるでぴたりと空中に静止したように...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...悠然と水中に静止したまま...
中谷宇吉郎 「異魚」
...ちょっと向うがこちらの気に負けて静止した時を逸(いっ)せず狙(ねら)わなければ逃(に)げてしまう...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...お堂の格子の前に来た忠信が、縁に膝をついて、形をきめ、ちょっとの間、静止したとき、急に、ゆらゆらと屋根がうごいたと思うと、すさまじい勢で、頭上から落下して来た...
火野葦平 「花と龍」
...同時にその他の部分は静止したままであると考えることも可能であると許容されよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...或は眼の前で動いたり静止したりしているものをぼんやり眺めて立ちつくしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...動いている人の輪がはたと静止したときに...
柳田国男 「こども風土記」
...殆(ほと)んど静止したままのように見えた...
山本周五郎 「青べか物語」
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