...静止した水のなかで光の進む速さが V であるとします...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...いったんは静止した後に...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...人形のように静止した...
江戸川乱歩 「影男」
...感心なほど静止したり這(は)いまわったりしている...
谷譲次 「踊る地平線」
...社会を動いているものとするよりは静止したもののように考えるところに...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...そうでなければそれは一つの静止した体系でしかないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...固定・静止したものと見ることを徹底的に排斥する...
戸坂潤 「科学論」
...静止した全体が少くとも可能性上可能であり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...池かと思うほど静止した堀割(ほりわり)の水は河岸通(かしどおり)に続く格子戸づくりの二階家から...
永井荷風 「深川の唄」
...ついに信仰の鐘は煉瓦の山の上に美しい姿を静止した...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...まるでぴたりと空中に静止したように...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...ちょっと向うがこちらの気に負けて静止した時を逸(いっ)せず狙(ねら)わなければ逃(に)げてしまう...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...お堂の格子の前に来た忠信が、縁に膝をついて、形をきめ、ちょっとの間、静止したとき、急に、ゆらゆらと屋根がうごいたと思うと、すさまじい勢で、頭上から落下して来た...
火野葦平 「花と龍」
...我々は運動が奪われた(静止した)世界を容易に考えることができる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...動いている人の輪がはたと静止したときに...
柳田国男 「こども風土記」
...……私の頭髪がざわざわざわざわと走り出しかけて又ぴったりと静止した...
夢野久作 「暗黒公使」
...初めの通りの美しい位置に静止したままであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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