...人間が自ら静思熟慮の上之を模倣して全生活の原則とする如きは...
石川三四郎 「吾等の使命」
...多くの場合精神が沈静して自然サブゼクテーヴになつてゐるから、静思熟考も出来、随つて読書に依つて受け入れることも多いので、読書人はたまさか微恙に罹りたいと思ふことすらある...
市島春城 「読書八境」
...おおよそ宇宙間の事物は冷静(れいせい)静思(せいし)すれば...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...やがて静思し反省して己の非をさとれば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼はそれでもって初冬の太陽から水の滴りのような「孤寒」と「静思」とをそっと汲み取るのである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...寧ろ沈黙静思の間だといつていい...
薄田泣菫 「独楽園」
...悠々として一日一夜を楽しんだ、洗濯、歓談、読書、静思、そして夜は俳句会へ...
種田山頭火 「行乞記」
...あまりに自然の命ずるままのいたずらだ」ホームズは彼の静思の時の...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...頬杖(ほおづえ)をついて居る幾基の静思菩薩(せいしぼさつ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御帰国の日御覧下さるべく候〔静思は遠識を生ず〕...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...都下の小学生七十五万人と中等学校生徒十三万人とをば静思修養させるための純日本式設計になる寄宿寮「小国民精神殿堂」の「静思修養道場」がこの例だ...
戸坂潤 「社会時評」
...静思して喰(くら)わず...
中島敦 「弟子」
...これはいかようにも静思を要する仕事...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今日は祝いの式ではないかと恥じてお隠しになり『五十八翁方有後(をうまさにのちあり)静思堪喜(しづかにおもふによろこびにたへたり)亦堪嗟(またなげくにたへたり)』とお歌いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そは『静思余録』を見るも分明なり...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...静思(せいし)の暇(いとま)なくて多弁の世となりぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ヨハンは暫くその静思の時間を与えておいて...
吉川英治 「江戸三国志」
...戦図に静思している体を見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
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