...専(もっぱ)ら静思(せいし)休養(きゅうよう)につとめた...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...多くの場合精神が沈静して自然サブゼクテーヴになつてゐるから、静思熟考も出来、随つて読書に依つて受け入れることも多いので、読書人はたまさか微恙に罹りたいと思ふことすらある...
市島春城 「読書八境」
...しばし静思をしたが...
海野十三 「地球要塞」
...おおよそ宇宙間の事物は冷静(れいせい)静思(せいし)すれば...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...やがて静思し反省して己の非をさとれば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼はそれでもって初冬の太陽から水の滴りのような「孤寒」と「静思」とをそっと汲み取るのである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...悠々として一日一夜を楽しんだ、洗濯、歓談、読書、静思、そして夜は俳句会へ...
種田山頭火 「行乞記」
...頬杖(ほおづえ)をついて居る幾基の静思菩薩(せいしぼさつ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...都下の小学生七十五万人と中等学校生徒十三万人とをば静思修養させるための純日本式設計になる寄宿寮「小国民精神殿堂」の「静思修養道場」がこの例だ...
戸坂潤 「社会時評」
...静思して喰(くら)わず...
中島敦 「弟子」
...これはいかようにも静思を要する仕事...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それには『静思庵(せいしあん)』と銘がうってある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこで先生は、程の好い温顔に立ち反つて、お前も馬鹿ではなからうから、これ以上私としては何も云ふことはない、謹慎十四日、静思黙考して、冷浴の時はひたすら六根清浄を唱へ、審さに十四日間の起居感想を、少くとも一日の記録は罫紙五枚以上を記すべし(これは保護者の検分、捺印を要す...
牧野信一 「貧しき日録」
...今日は祝いの式ではないかと恥じてお隠しになり『五十八翁方有後(をうまさにのちあり)静思堪喜(しづかにおもふによろこびにたへたり)亦堪嗟(またなげくにたへたり)』とお歌いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人は更に離群索居独り静思を楽しまんと欲す...
山路愛山 「凡神的唯心的傾向に就て」
...静思(せいし)の暇(いとま)なくて多弁の世となりぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼に静思のいとまを与えて然る後...
吉川英治 「新書太閤記」
...人はおのずから静思(せいし)を求めて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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