...何しろここでは母の心を静めるのが第一とは思ったけれど...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...人の気を静めるように鳴く...
伊藤左千夫 「廃める」
...泡鳴氏の云ふことが何処までも自分と云ふものから離されずに何時でも自分を最上のものとして考へる処は理智の力で自分を取静めることの出来ない無反省な人であるからだと思ひます...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...兎も角気を静めるために...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その環境が心を静める仲立(なかだ)ちになった...
高浜虚子 「俳句への道」
...幸子は動悸(どうき)を静めるために...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かれは心を静めるためにそこに横になった...
田山花袋 「田舎教師」
...時雄は胸の轟(とどろ)きを静める為め...
田山花袋 「蒲団」
...そして何物も彼を静めることはできない……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを静めるために...
豊島与志雄 「山吹の花」
...それを静めるためででもあるかのようにしとやかに下がっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど機械的に人の心を静める場所が世にはある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とうてい餓(う)えた彼の眼を静めるに足りなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...怒りを静めるためなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...大混乱を静めるのには充分だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...興奮を静めることができなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...――野蛮な焦燥を静める――そんな気がした...
牧野信一 「鏡地獄」
...気を静めるようになさい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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