...これは私たちが昔話で聞いた青鬼というものじゃないでしょうか」「なにをいうんだ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...赤鬼青鬼にひったてられて亡者(もうじゃ)がこの鏡の前に立つと...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...「此処では話ができん、内へ入って話そう」と、青鬼が云った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...青鬼はもう隻足を敷居に踏みかけていた...
田中貢太郎 「地獄の使」
...「おい婆さん、俺達は地獄から此処の爺さんに頼まれてやって来た者じゃが、此処な爺さんは、この世に在る時に、あまり因業であったから、閻魔王の前で、夜も昼も呵責を受けて、その苦しむ容(さま)が、如何な俺達にも傍で見ていられない、閻魔王に願ってみると、許しがたい奴じゃが、五十両出せば許しても好いと仰せられるから、それを爺さんに話してみると、我家(うち)へ往って婆さんに話せば、それ位の金は出来ると云うから、それで二人で来てやったが、すぐその金が出来るのか、他とちがって地獄から来た者じゃ、べんべんと長くは待たれない、すぐ出来るなら持って往ってやっても好い」と、青鬼が云った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...青鬼がまた云った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...青鬼の面を着ていたのは...
田中貢太郎 「地獄の使」
...その傍には赤鬼と青鬼の面もあった...
田中貢太郎 「地獄の使」
...「酒を飲む人に赤鬼と青鬼とあるんですって...
豊島与志雄 「反抗」
...青鬼よりも青くならざるを得ざる事体に進んで行ったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...紺青鬼(こんじょうき)という言葉を私は思出した...
中島敦 「環礁」
...赤鬼(あかおに)もいれば青鬼(あおおに)もおろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...赤鬼青鬼のすがたも見えません...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...初夏の青い陽(かげ)さす青鬼灯のやさしい蕾...
原民喜 「小さな庭」
...線路の堤に、青鬼、赤鬼、天狗、狐、ひょっとこ、将軍などの矮人(こびと)連が並んで勝鬨(かちどき)を挙げていた...
牧野信一 「鬼涙村」
...その顔はこれまでの阿闍利さまとはまるで違った色蒼ざめ眼のくぼんだ青鬼のような顔に変化っておりました...
室生犀星 「あじゃり」
...地獄から出張して来た青鬼か何ぞのように物凄く見えた...
夢野久作 「戦場」
...又は髪毛を逆立てた青鬼のような表情に変った...
夢野久作 「笑う唖女」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??