...岸の青蘆(あおあし)に...
芥川龍之介 「大川の水」
...岸べの青蘆(あをあし)を戦(そよ)がせながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...岸べの青蘆を押し分けながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...早や船は岸のスレスレに青蘆(あおあし)を分けて着いた...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...青蘆を分けて船の胴の間に飛ぶと...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...男は青蘆をいつぽん薙ぎ倒した...
太宰治 「陰火」
...青蘆のそよいでゐるのに心をひかれた...
種田山頭火 「行乞記」
...……野を歩いて青蘆を切つて来て活けた...
種田山頭火 「行乞記」
...ふたゝびこゝで白髪を剃るどうでもこゝにおちつきたい夕月・朝風の青蘆を切る□・これだけ残つてゐるお位牌ををがむ□・あるだけの酒のんで寝る月夜・吠えてきて尾をふる犬とあるく・まとも一つの灯はお寺昨夜は幾夜ぶりかでぐつすり眠つたが...
種田山頭火 「行乞記」
...比叡の峰つゞきの裾山が比良岳の方に向つて走つてゐる山麓の村里を過ぎ插秧(さふあう)のをはつたばかりの水田や青蘆の生ひ茂つた汀つたひの街道を走つていつた...
近松秋江 「湖光島影」
...船は田甫の向ふの青蘆のうへに黒い煙突だけを見せて吾々の俥を追掛けるやうに水の上を滑つて進んでゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...早崎に續く地方の寺や人家の屋根が緑の樹々と點綴して汀の青蘆の彼方に遠く廣がつてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...私はふと小松島附近の青蘆が見たくなったので「家につくまでに暮れるでしょうか」と訊くと良さんは「暮れませんよ」と云う...
富田木歩 「小さな旅」
...青蘆に家の灯もるゝ宵の程対岸の十二階の灯にも別れを告げて...
富田木歩 「小さな旅」
...そして自分でさらに『青山白雲』とか『青蘆集』とかを求めて...
三木清 「読書遍歴」
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