...又熔巖の影處々に紅(くれなゐ)を印したる青海原を見遣りたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ランチは岸をはなれ、青海原を、はるかの長島町にむかって、すばらしい速力で走りだしました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...而して根ノ国と青海原と...
高木敏雄 「比較神話学」
...その向うには一望涯(はて)しもない青海原が渺々(びょうびょう)たる紺碧(こんぺき)を拡げていた...
橘外男 「逗子物語」
...見渡す限りの青海原(あおうなばら)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...空や波なる青海原とても...
樋口一葉 「花ごもり」
...地底の青海原に乗り出す...
久生十蘭 「地底獣国」
...残念この上なく元の青海原に没してしまいました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...……あの青海原を悠々と泳げ廻れたらどんなに愉快なことだらう! 来年こそは屹度上達して...
牧野信一 「秋晴れの日」
...渺茫たる青海原が陽春の日の下に凪ぎ渡る……間もなく彼の肉体はその喜びだけで充満する――「一時も早く彼の海辺へ走らう...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...畳々たる田畑の青海原に隈なき光りの翼を伸べひろげて濛々と涯しなく霞んでゐました...
牧野信一 「女優」
...隈なき月の光りで青海原のやうに畳々とした畑の中を奴等はスイスイと...
牧野信一 「バラルダ物語」
...あたりは再び動くものゝ影だに見へぬ渺々とした青海原であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...何うしても見境のつかない小舟が点々として落葉のやうに青海原に散つてゐた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...青海原を蓼醋とみなしてそれに云いかけた洒落であろうと思うが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私の心の中には異常に凄壮(せいさう)な大きい青海原(あをうなばら)が見え初めた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...7205青海原のほとりへ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ただあの茫洋(ぼうよう)たる青海原(あおうなばら)に突き進み...
柳田国男 「海上の道」
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