...青ざめた薔薇(ばら)の花が一つ...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...青ざめた看護婦長一人を除いては...
石川啄木 「病院の窓」
...まるで氷倉から出てきた人のように青ざめた...
海野十三 「地球を狙う者」
...先生」小池助手が青ざめた顔で...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...しおらしくすすり泣く三千子、青ざめた蕗屋、ブルブル震えている安川、一瞬間部屋の空気はうち湿って見えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...青ざめた恐ろしい顔をして...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...ここからお入りよ」お菊さんはもう玄関のような青ざめた光の中に立っていた...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...青ざめた唇を開くと...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...青ざめた血まみれの群集で...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...アロアの分も全部!」青ざめた顔つきで...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...定かならぬ影が青ざめた呪いの片割れ月の下で踊っているのを見つめながら...
西尾正 「墓場」
...経験豊かな警部が危険を察知して青ざめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ちょっと時間をおいて出てきたマーチンはやや青ざめた不安な面持ちで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あとでお手伝いしますよ」一瞬ビンセントの顔が妙に青ざめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...青ざめた頬をほてらせひょうひょうと口笛をふいたタクトに合わせて私はぢっと朽ちた床板をふみならしながらしめっぽい円天井の破風に譜のない歌を聞き敷石にひゞく同志の調べを爽やかに身近かに感じた―――朝やけの空仰げ 勝利近づけり―――搾取なき自由の土地 戦い取らん―――われら若き兵士 プロレタリアの離れた石廊のかなたでなぜとなく私はうっとりと聞き入ったそれは恐れを知らぬ少年のような...
槇村浩 「同志下司順吉」
...青ざめた顔をして戯曲を書いているのです...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...青ざめた顔が一面に汗をかいているように見えた...
夢野久作 「眼を開く」
...これは何と美しく青ざめた女だらう...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
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