...常子は青い顔をしたまま...
芥川龍之介 「馬の脚」
...青い顔はしていましたが不思議に元気でしたよ...
海野十三 「空中墳墓」
...青い顔をしてふさぎこんでばかりいる...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...青い顔をした三十五六の日本人でしたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...神をも敬わぬあの青い顔をした海賊が――唄を歌ったり酒を持って来いと喚いたりしながらサヴァナで死んだという男が――かつてこの高原で手ずから六人の同類を殺したという惨劇のことを思って...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...青い顔をして笑いました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...骨と皮ばかりの青い顔を...
徳永直 「あまり者」
...青い顔をしていたような気がします」「その後で何か粗忽(そそう)をしなかったろうか」「気丈な娘ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次に呼出されたお国は、せいぜい二十一二、芸妓にしては年増ですが、仲町(なか)の芸妓らしく素顔に近い薄化粧で、少し青い顔も、唇のわななきも、抜群の美しさを隠しようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ふらふらの青い顔で蹲(うずくま)った...
原民喜 「鎮魂歌」
...青い顔は又返事をしない...
平山蘆江 「怪談」
...青い顔をして眼をあかくした他の学生は二冊も三冊ものノートを...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...――そして九郎は、隣村の居酒屋に現はれて、青い顔で、R村(私達の――)で俺は烏天狗と闘つた! などといふ話を吹聴してゐるといふ噂を私は聞いた...
牧野信一 「鎧の挿話」
...主人の海保は青い顔をして黙り込んでいるし...
松本泰 「宝石の序曲」
...自然が我々の権力外に置いた吐息や啜(すす)り泣きや動悸や青い顔と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴方も見ていたでしょう」「殺(や)ったんじゃねえかな……兼が」と云ううちに一等運転手(チーフメート)が自分でサッと青い顔になった...
夢野久作 「難船小僧」
...それから幽霊のような青い顔になって静かに立上ると...
夢野久作 「二重心臓」
...少量の青い顔料(えのぐ)とをお貸し下げねがいたいといった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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