...両岸の石と砂との間に青々と澱(よど)んでいる所であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...木立で囲まれてこの青々とした広い菜圃を前にした屋敷内の様子は...
伊藤野枝 「転機」
...急に青々と若返って来ます...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...青々と苔の生えた崖から幅の廣い瀧がしろく落ちてゐた...
太宰治 「思ひ出」
...二三年もたつたら青々として夕日をさえぎつてくるだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...青々としたギョージャニンニク(10)を食べていた...
知里真志保 「あの世の入口」
...空の青々と晴れた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...堤(つつみ)の萱(かや)や葭(よし)は青々と茂(しげ)って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...青々とした野原が広がっていました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...そのためからりとした庭に苔(こけ)がめずらしく青々として...
中勘助 「胆石」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...この朝の青々とした新鮮な空気を吸うと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...カビの生えた、それも青々と、そして、やたらに穴のあいているのなどを、これがオツなんだと言われて、口に入れてはみたものの、あんまりオツすぎて、プフッと言っちまって、あわてて、甘口のシャムパンを飲んだことなども思い出す...
古川緑波 「想い出」
...青々と澄み渡つた空を...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...夏は青々と無花果が垣に茂り...
正岡容 「わが寄席青春録」
...雪道を葉の青々と黄色い花をつけた春の菜種の花をもってかえりながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新しい畳が青々と敷き込まれた...
夢野久作 「巡査辞職」
...松の青々としたにおいが鼻にも感じられる...
吉川英治 「親鸞」
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