...青い木が茂つてゐる日の光りがそこではもう夏らしい冬中殘つた木の葉が青々として...
千家元麿 「自分は見た」
...そこにはいつの間にかすでに若草が青々と芽を出していた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...二三年もたつたら青々として夕日をさえぎつてくるだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...葱や大根が到處に青々として...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...青々と艶々と茂るようになったのを...
豊島与志雄 「立札」
...麦が青々と風にゆれてゐます...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...その新鮮な青々とした茂みの後ろに秘密が隠れていようとは夢にも知らずに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小さな青々とした芝地を通らなければならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芳草が青々と芽ぐみ...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...頭こそ青々と丸めて居りますが...
野村胡堂 「百唇の譜」
...その辺は深く青々としてゐた...
原民喜 「潮干狩」
...辰男君床の間に蚕を飼ふよく眠る御蚕に大幅懸りけりふらこゝを掛けて遊ぶや神の森鞦韆にしばし遊ぶや小商人代馬や又廻り来し草の門遠き祖の墳墓のほとり耕しぬ炉塞や一枝投げさす猫柳炉塞いでしとね並べぬ宿直人炉塞いで人逍遙す挿木垣青々と挿木の屑の掃かれけり一鍬の田の土盗む挿木かな口とぢて打ち重りつ種俵種まくや火の見梯の映す水に種俵大口あけて陽炎(かげろ)へり守水老...
前田普羅 「普羅句集」
...譲り葉は常磐木で四時青々と茂っているが...
牧野富太郎 「植物記」
...理髪師を出張させたくる/\と髪を刈つたのである春愁の髯を剃つた青々と坊主頭(ぼうずあたま)になつたのである出家になつたのである...
山口芳光 「春愁」
...若い比丘尼(びくに)みたいに青々としている...
夢野久作 「難船小僧」
...月代(さかやき)の青々とした若き新将軍吉宗が微笑をもって彼を待っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...――青々とした月代が...
吉川英治 「剣難女難」
...青々とした畳の海へ眼をくれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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