...青々と澄んでる空にそよとの動きも無い...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そして空も海もただ眼に入る限りは青々とした一色の中に...
橘外男 「逗子物語」
...堤(つつみ)の萱(かや)や葭(よし)は青々と茂(しげ)って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...処女(おとめ)の袖(そで)の様に青々と晴れた空には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そして青々とした野菜の葉が黒い土の中から伸びているのを見ると...
豊島与志雄 「秋の幻」
...青々と茂っていった...
豊島与志雄 「蓮」
...一夜にしてまた青々と蘇るけれども...
豊島与志雄 「非情の愛」
...若草山は折からの若草で青々としていたけれども登らずに終った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...青々と晴れわたる空の色と...
永井荷風 「西瓜」
...青々としたほうれん草のひたしか……元気を出そう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...カビの生えた、それも青々と、そして、やたらに穴のあいているのなどを、これがオツなんだと言われて、口に入れてはみたものの、あんまりオツすぎて、プフッと言っちまって、あわてて、甘口のシャムパンを飲んだことなども思い出す...
古川緑波 「想い出」
...或はあの青々と若草の生ひ茂つた小山の上で...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...(七月二十一日)七十一○近刊の雑誌『宝船』に甘酒屋打出の浜に卸しけり青々といふ句があるのを碧梧桐(へきごとう)が賞讃して居つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...その代りに頭を青々と丸めて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...依然として青々と降り続ける小雨の中をフラフラと銀座に出た...
夢野久作 「冥土行進曲」
...みごとに頭を青々と剃りまろめた“入道高氏”なのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...青々と出たことよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかながら新田に青々と稲もそよぎ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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