...青々とした麥畑の上に流して...
石川啄木 「鳥影」
...その麦が青々と生えまして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...逆樣(さかさま)に手をうつて青々とした神籬(ひもろぎ)を作り成してその中に隱れてお鎭まりになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...麦が青々と伸びて...
徳田秋声 「あらくれ」
...青々とうち晴れた大空ばかりになりました...
豊島与志雄 「天狗笑」
...日の長い盛りの六月の事とて空はまだ昼間のままに明るく青々と晴渡っていた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...さすがに若葉の下陰青々として苔の色も鮮かに...
永井荷風 「百花園」
...青々としてツルツルしたように考えられるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...髭の上半分を剃り下げた青々とした笹縁(ささべり)が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...髯(ひげ)の跡の青々とした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この朝の青々とした空気を吸うと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...水の色が青々として...
久生十蘭 「肌色の月」
...それは自然に青々と勢(いきほひ)づいて甦(よみがへ)つて來たのだ! 彼は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...其處の青々とした稻田の中に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...青々とした月代(さかやき)に...
吉川英治 「増長天王」
...地球から青々と見えるまで茂っている火星の草や木は...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
...樹の葉は青々と乱れ...
若杉鳥子 「雨の回想」
...街道と云つたところで草の青々と茂つた道で...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索