...青々とした深い湖の岸までつづいていて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...青々とした木の枝を積んだ馬が山から下りて来る...
石川欣一 「可愛い山」
...堤は茅萱や蓬や八重葎で青々と蔽われていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そして空も海もただ眼に入る限りは青々とした一色の中に...
橘外男 「逗子物語」
...雨のあとでひとしお青々としている庭の芝生の上に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...青々として悪くない(私は蚊帳の中で寝る事をあまり好かないのだが)...
種田山頭火 「行乞記」
...各種野菜など青々と茂り...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...そして青々とした野菜の葉が黒い土の中から伸びているのを見ると...
豊島与志雄 「秋の幻」
...せっかく青々と茂った葉をこいつがすっかり食い荒らしてしまった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...眉の跡の青々とした明眸(めいぼう)の女主人(あるじ)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青々とした草がそよいでゐて...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...其の美しく青々とした英吉利の景色にも似た海岸に...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...その中から青々とした棕櫚(しゅろ)の鉢植をさえ覗かせている...
堀辰雄 「雉子日記」
...(七月二十一日)七十一○近刊の雑誌『宝船』に甘酒屋打出の浜に卸しけり青々といふ句があるのを碧梧桐(へきごとう)が賞讃して居つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...夏前には羊歯(しだ)種の草が青々と繁っていた...
松本泰 「日蔭の街」
...青々と伸びた稲田のあいだの径(みち)を...
山本周五郎 「新潮記」
...月代(さかやき)の青々とした若き新将軍吉宗が微笑をもって彼を待っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...肥沃(ひよく)な海道の麦は青々とのびてきた...
吉川英治 「新書太閤記」
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