...これを先生の靈前に捧げたいと思つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その幽靈の手の樣にやアわりつき出た高い枝々を仰ぎ見ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...靈媒へ聲をかける...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...死をやうやく自覺した心靈を慰めるために...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...父上の仇をその御靈に報いようとお思いになるのは誠に道理であります...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...これらの成敗は只神靈の*膝にあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...シャクは又別の靈の言葉を語り出した...
中島敦 「狐憑」
...靜が去つて知盛の幽靈が薙刀を振り廻して出た...
長塚節 「佐渡が島」
...又た單に道徳的萬物の靈長と云ふのみでも無い...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...兄の靈智は遠いけちえんの墓石に光るラヂウム製の青い螢だ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...靈魂は第二の即ち地上の存在者に屬する...
波多野精一 「時と永遠」
...此顯家は靈山に居つて下知を傳へ...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...山靈を畫きて神を得るもの古往今來蓋し眞澂を措きて他に有りとも覺へない...
藤原咲平 「山岳美觀」
...靈長教の分銅(ふんどう)が甚だ輕くなることを感得しなければなるまい...
三島霜川 「解剖室」
...ラジオの先覺者サー・オリー・ロッヂがフランドルで死んだ息子の靈と通話したことを發表して...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...長政の靈屋(たまや)に詣(まう)でぬやうになつた...
森鴎外 「栗山大膳」
...――これは妻の亡靈ではないかとまた彼は思ひ出した...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...彼らの中に眠つてゐる共通なセルトの靈の目醒める機會を與へられたに異ひない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??