...露都という熟語は存在しません...
...耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)の神剤でもとても癒(なお)りそうもなかった二葉亭の数年前から持越しの神経衰弱は露都行という三十年来の希望の満足に拭(ぬぐ)うが如く忽ち掻消(かきけ)されて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...十五 露都行及びその最後露都行の抱負・入露後の消息...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...露都へ着いたのが四十一年の七月十五日であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...四月五日在留日本人の某々らに送られて心淋しくも露都を出発し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭はとても革命が勃発(ぼっぱつ)した頃まで露都に辛抱していなかったろうと思うが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...露都へ行く前から露国の内政や社会の状勢については絶えず相応に研究して露国の暗流に良く通じていたが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...三年も露都に過ごしたらクサクサしてとても辛抱出来なくなるだろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...ソビエトロシアの映画監督が「日本」のフィルムを撮(と)って露都で公開したとき...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...既にして露清特約更に露都に於て成立を告げむとするや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...既にして露清特約更に露都に於て成立を告げむとするや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...露都ペテルスブルグから土耳古の首府をも見て来られたことは...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...露都(ろと)在留中ただ一枚の端書(はがき)をくれた事がある...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...社命を畏こまつて雲の彼方の露都を志し六月十二日雨持つ空の何となく湿つぽい夕弱妻幼児親戚の誰彼...
二葉亭四迷 「旅日記」
...是より先大阪の正金支店で露都宛の為替を組まうとして拒絶された...
二葉亭四迷 「旅日記」
......
二葉亭四迷 「遺言状・遺族善後策」
...自分に厚意をもつマキシモヴィッチ氏を遠く露都に訪(と)わんと決心した...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ヘルマン・バアルは露都で得た芸術の酔いごこちをフランクフルト新聞に披瀝して...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...露都の一夜、なつかしきエレオノラのために狂舞したヘルマン・バアルはかくして世評に対する彼の論理的欲望を充たした...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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