...下(しも)は露命も繋(つな)ぎ難い乞食(こじき)非人(ひにん)にまで及んでいた...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...一代目の喜兵衛は乳母の小供の覚助(かくすけ)と云う者の世話になって露命を繋(つな)いでいたが...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...辛ウジテ露命ヲツナイデルノサ」「ソンナコトガアルモンデスカ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...蓄音機の代理をする教師が露命をつなぐ月々幾片(いくへん)の紙幣は...
夏目漱石 「野分」
...辛うじて露命をつないでゐた戦争中のしこりが...
林芙美子 「瀑布」
......
樋口一葉 「別れ霜」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...人々はただ露命をつなぐだけのものを得んがために働くこととなり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...露命をつないでいた...
山本宣治 「猿の演説」
...露命をつないでいたはかない身じゃ...
吉川英治 「三国志」
...これらの物で露命をつないでいた日のことを我れ人ともにもう忘れかけている...
吉川英治 「私本太平記」
...露命をつなぎかねているのじゃ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ露命を保たせておけばいいとしているに過ぎない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...母子(おやこ)二人の露命をつないでいたもので――と平蜘蛛(ひらぐも)のようにあやまりぬくのであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...露命をつないでいたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――城中の大牢にある二人の者の露命につつがなかれと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...露命をつないでいたものじゃが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...露命をつないだ馬の沓の恩は忘れそうじゃと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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