...他人(ひと)の残りものを食べて露命をつなぎ...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...唯今でこそ十五円の月給取は露命も繋(つな)げないぐらいでございましょうが...
芥川龍之介 「疑惑」
...しかし今は貧乏なりに兎(と)に角(かく)露命を繋(つな)いでゐる...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...「ろ」の部「ろめい」(露命)などいふ語に出であふぞ袖の露なる...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...とき/″\夫人や母などが与えてくれる握り飯に露命をつないで...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ささやかながら露命をつないできたという...
豊島与志雄 「水甕」
...蓄音機の代理をする教師が露命をつなぐ月々幾片(いくへん)の紙幣は...
夏目漱石 「野分」
...飴玉と板昆布(いたこんぶ)で露命をつなぐ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...辛うじて露命をつないでゐた戦争中のしこりが...
林芙美子 「瀑布」
...人々はただ露命をつなぐだけのものを得んがために働くこととなり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...露命をつないでいたはかない身じゃ...
吉川英治 「三国志」
...それを市にひさいで露命をつないでおるような状態です...
吉川英治 「三国志」
...とうとう沓売りや蓆織りを生業(なりわい)としてからくも露命をつなぐまでに落ちぶれ果てていたのであった...
吉川英治 「三国志」
...つい露命もつなぎかねていた始末です...
吉川英治 「私本太平記」
...きょうの露命はつないでいたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに細々露命をつないでいた老僧らも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...母子(おやこ)二人の露命をつないでいたもので――と平蜘蛛(ひらぐも)のようにあやまりぬくのであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...露命をつないでいたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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