...僕はもつともつと自分の生活を露出する勇氣を養はなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...女房のスカアトの裾(すそ)から露出する骨張った脚を見ながら...
太宰治 「女の決闘」
...その護衛のかたがたの中には急に眼を見張りあるいは眉(まゆ)を顰(ひそ)めてその近よるものが何を言い出すかといったような緊張と不安の表情を正直に露出する人もあった...
寺田寅彦 「柿の種」
...あるいは地震による海底の隆起によって海中に島が現われあるいは暗礁が露出する現象...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...笑うと出っ歯の齦(はぐき)の露出するのも気になったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...総決算としての印象(之はおのずから露出するのだ)こそが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...オルソクロマティック・フィルムとパンクロマティック・フィルムを重ねあわせて同時露出する方法のこの色彩映画が...
中井正一 「色彩映画の思い出」
...しかし肉体を露出する事から見れば...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...唯一條の岩面を露出するもの...
長塚節 「草津行」
...骨が露出するほど...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...心に感じた通りの何物をも叔父の前に露出する自由をもっていなかった...
夏目漱石 「明暗」
...帽子を飛ばして禿頭を露出する奴...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...胸から肩から背中迄を露出するのであるから...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...内臟の全くを露出する……膓でも...
三島霜川 「解剖室」
...そうやって歯を歯ぐきまで露出するのが粋だとされている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本人でない限り膝小僧を露出する犯人は居ない筈ですからね...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...女はオッパイ小僧も瞠若たる肌を露出する時に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――背と胸とを共に見るときのあの胴体の完全さ――あの腕も腰も下肢もすべて横から見られたときにその全幅の美を露出する...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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