...僕はもつともつと自分の生活を露出する勇氣を養はなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...日本人が肉体を露出するのは入浴の時だけで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...現在の日本のジャーナリズムがその魔術の呪縛(じゅばく)に破綻(はたん)を示してときどき醜いしっぽを露出するのはいわゆる科学記事の方面において往々に見受けられるのは注意すべき現象である...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...あるいは地震による海底の隆起によって海中に島が現われあるいは暗礁が露出する現象...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...社会有機体説は多くの根本的な非科学的諸点を露出するだろう(そしてこの点は或る程度までクロポトキンの有機体説に就いても同じである)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...国家総動員体制に於ける精神的文化的な弱点の一端を露出するもので...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...総決算としての印象(之はおのずから露出するのだ)こそが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...オルソクロマティック・フィルムとパンクロマティック・フィルムを重ねあわせて同時露出する方法のこの色彩映画が...
中井正一 「色彩映画の思い出」
...唯一條の岩面を露出するもの...
長塚節 「草津行」
...少しく赭岩の露出するところ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...心に感じた通りの何物をも叔父の前に露出する自由をもっていなかった...
夏目漱石 「明暗」
...胸から肩から背中迄を露出するのであるから...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...内臟の全くを露出する……膓でも...
三島霜川 「解剖室」
...偉大の化石動物多き地を毎度風雨で洗い落して夥しく化石を露出するを竜が骨を蛻(ぬぎか)え風雨を起して去ると信じたので...
南方熊楠 「十二支考」
...現実に露出するものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうやって歯を歯ぐきまで露出するのが粋だとされている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女はオッパイ小僧も瞠若たる肌を露出する時に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――背と胸とを共に見るときのあの胴体の完全さ――あの腕も腰も下肢もすべて横から見られたときにその全幅の美を露出する...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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