...露ばかりの偽さへ...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...露ばかりの愛のあらわれにも嵐のように感動した...
有島武郎 「クララの出家」
...ほんの露ばかりでも消失するということはない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...縺(もつ)れた鬢(びん)の露ばかり...
泉鏡花 「霰ふる」
...露ばかりも惜しくは侍らず...
巌谷小波 「こがね丸」
...娘小露ばかりでなく...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...此一詩をもつても無実(むじつ)の流罪(るざい)に所(しよ)して露ばかりも帝を恨(うら)み玉はざりしを知るべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さるこゝろがまえ初より露ばかりも候わず...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...祖父祖母のやうな卓(すぐ)れて美しい性質は夫婦とも露ばかりも持つて居らなかつたので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...われに光榮賜(た)ぶべきを露ばかりだも顧みず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その癖己はあの人々に対して露ばかりも愛を感じてはゐない...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...我が蔭口を露ばかりもいふ者ありと聞けば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...我が蔭口を露ばかりもいふ者ありと聞けば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...後のいい露ばかりを吸はうと思つてゐる俺が間違つてゐるのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
...芒(すすき)と露ばかりな武蔵野の一路をたどって来る佳人(かじん)があります...
吉川英治 「江戸三国志」
...恐ろしいのは露ばかりです...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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