...棺(ひつぎ)は既にかつがれて露地を出ていた...
梅崎春生 「風宴」
...浦塩斯徳(ウラジオストック)を露西亜(ロシア)の手にそのまま保存しておくことはよほど危険であるから...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...日清日露も両方とも出征して勲章を貰つたが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...いよいよ支那の無能を全世界に暴露した致命的な乱であった...
太宰治 「惜別」
...やがて太子殿下は露台へ姿をお現しになって私共に向って御会釈をなさいました...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...日露の媾和が成立して日本軍が凱旋(がいせん)することになりました時のごときは...
林不忘 「安重根」
...」明かりのついた露店街を思い思いに歩く人混みを縫って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...露とも云えないほどの湿りがあって...
豊島与志雄 「丘の上」
...露わな胸元の黒い毛...
豊島与志雄 「電車停留場」
...寐るときになれば夜露にあててやるといつて軒さきに出しておく...
中勘助 「銀の匙」
...睫(まつげ)に宿る露の珠(たま)に...
夏目漱石 「薤露行」
...そんなことを刷りこみをつた奴の面に唾でも引つかけておやりなされ!大露西亜人(モスカーリ)の畜生めが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ほんとうにこればっかりは浄瑠璃の鏡に照らされたって露いささかも身に後ろ暗いことはない...
正岡容 「小説 圓朝」
...たまたま葉茶壺やありとも知らで行く嵐 宗因天も酔りげにや伊丹(いたみ)の大灯籠 同白露や無分別なる置き処 同蛇柳や心のみだれ飛鳥(あすか)風 露草の如きありといへども...
正岡子規 「古池の句の弁」
...草深い日本の暑い秋ぐちに肌白粉をふいてゐたパヴロアは膝の上にとまつた青い一匹の蝗に驚いたそれを窓口へすてたあとでどこか場末の興行でそれを見たことのあるのを思ひ出したそれは露西亜だつたか亜米利加だつたか倫敦だつたかそれとも避暑地の食堂で踊つたときだつたか思ひ出せなかつた...
室生犀星 「忘春詩集」
...露西亜(ロシア)人が書いたとかいう黒い表紙の飜訳小説を取り寄せて...
夢野久作 「復讐」
...上の露台(ベランダ)だろう...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...斧四郎も露八も芸妓たちも...
吉川英治 「松のや露八」
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