...やっと雨露(うろ)を凌(しの)ぐだけの...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...而(しか)して表玄関の受附には明治の初年に海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安(さがじゅあん)が控えていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...草ひとつないあか土の露出で...
高見順 「いやな感じ」
...・ききようかるかやことしの秋は寝床がある・日が暮れて夜が明けてそして乞ひはじめる(行乞)・風が吹きぬける風鈴と私・いちぢくにからまつたへちまの花で人を待つこれから露草の花ざかり・何もしないで濡タオルいちまいのすゞしさよ・死んだまねして蜘蛛はうごかない炎天・青葉がくれの...
種田山頭火 「行乞記」
...くづをるさまはあらねども哀れをこむるまなじりに帶ぶるや露の玉かつらかしらを垂れて乙女子は――...
土井晩翠 「天地有情」
...露出(むきだ)しの男の膝を抓(つね)ったり...
徳田秋声 「爛」
...例えば日清・日露・世界大戦などに際して...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...なんという忌わしいことでしょう! こうした陋劣と虚偽が暴露される時が...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...露草、鳳仙花(ほうせんか)、酸漿(ほおずき)、白粉花(おしろいばな)、除虫菊……密集した小さな茎の根元や、くらくらと光線を吸集してうなだれている葉裏に、彼の眼はいつもそそがれる...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...此島に甘露の瀧有...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...土産のトランクの中には指環やらブロッチやら露西亜更紗(ロシアさらさ)の派手な模様もあつたと聞く...
眞山青果 「茗荷畠」
...齒(は)を露出(むきだ)して居(ゐ)た一疋(ぴき)の大猫(おほねこ)ばかりでした...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...二人は如露(じょろ)の手をやめて...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...(8)昭和十八年三月四日及び五日鳥取地震の発光昭和十八年三月四日午後七時十三分鳥取県賀露附近から破壊地震を発し...
武者金吉 「地震なまず」
...雑鬧(ざっとう)の露ばらいをさせて...
吉川英治 「大岡越前」
...まったく一個の素肌の人間がありのままに感情を吐露(とろ)しているすがたとしか見られなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...「なにをいうかと思えば」と、道誉は内心の興ざめを、露骨にして...
吉川英治 「私本太平記」
...そして芝地の露へ...
吉川英治 「親鸞」
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